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2007年1月の日記

Afghanistan Cave Complexes, 1979-2004

Osprey
ISBN:184176776X 副題は“Mountain strongholds of the Mujahideen, Taliban & Al Qaeda”。アフガニスタンの山中で、古くはムジャヒディン、最近ではタリバンやアルカイダの皆さんがどんなふうに地下施設を活用してきたか、を簡単にまとめた一冊。米軍の洞窟での戦い方なんてのも載っている。

 地下施設の見取り図を眺めて思い浮かんだのは「ダンジョン」という言葉。昔遊んだRPGを思い出す。

 どういうわけか、国防長官だったころのD・ラムズフェルド氏の、星条旗をバックにした最高の笑顔&最高のポーズの写真も載っている。無駄にフォトジェニックである。

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2007/01/31(水) 何かとあわただしく

日常

1/20付の記事も今日書いていたりする。


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2007/01/20(土) 第5回このミス大賞授賞式

日常
気づいてみればもう5回目。1次選考で自分の箱に入っていた応募原稿が本になるのは第1回以来のことである。

シャトゥーン ヒグマの森』は「熊が襲ってくる」という、シンプルにして破壊力の強いテーマの物語(1次選考の評)。作者の増田氏が、受賞の一言として「ヒグマの強さを知ってもらいたくて書いた」ということをおっしゃっていて、深く納得した次第。

『暗闘士』は複数の策謀が並走する、複雑なドライヴ感のある物語(1次選考の評)。作者の高山氏からは、パーティ席上で次作のプロットなどをうかがうことができた。謀略が錯綜する形式は、「殺人」に頼るのを避けた結果とのこと。

そして、大賞受賞作は……→ブレイクスルー・トライアル

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ブレイクスルー・トライアル

ミステリ
ISBN:4796656731伊園旬 / 宝島社

 今回(第5回このミス大賞)の大賞受賞作。

 舞台はとある研究施設。そのセキュリティシステムを破るコンテストに、主人公をはじめとする複数のチームが挑戦する。最も短時間に目的をクリアしたチームに賞金が与えられる。ただし、彼らには「セキュリティ破り」以外にも隠れた目的があって……という物語。

侵入開始までの流れにかなりのページを割いて、各チームのメンバーをじっくり描いている。会話などのやり取りも軽妙で、離陸後の展開に期待が膨らむ。

侵入後も、それぞれのチームの動きが巧妙に組み立てられていて飽きさせない。ただ、「競争」でありながら、チーム間の駆け引きが希薄なのは残念。互いの足の引っ張り合いなんて要素があれば、さらにスリリングになったんじゃないだろうか。せっかくこれだけのメンバーをそろえたのに。

とはいえ、それぞれのチームの背景作りや、研究施設の仕掛けなど、多彩なアイデアがぎっしり詰まった作品としては十分に楽しめる。

焼き鳥の食べ方

本筋とあまりに関係がないので、別の見出しを立てておく。

以下は『ブレイクスルー・トライアル』の一節。
梓は焼き鳥を串から直接食べている。若い女は普通、箸で外してから口に入れるもんじゃないのか?(p.162)
男でも箸で外すのを見かけるが、私は男女問わず串から直接食べればいいんじゃないかと思う。

宴席で串の盛り合わせが出てくると、さっそく片っ端から解体する人がたまにいるのだが、あれは勘弁してほしい。酷いことに、ねぎまもばらしてしまうのだ。握り寿司をばらして食べたりはしないだろうに。

1: こじま 2007年02月05日(月) 午後3時12分

激しく同意。


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  • 第5回このミス大賞授賞式 Bookstack 古山裕樹
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     伊園旬 / 宝島社『ブレイクスルー・トライアル』の作者の第二作。副題は「日常業務の謎」。いわゆる「日常の謎」だったら犯罪が絡むことはほとんどないけれど、「日常業務」となると話は別だ。コンプライアンスがどうのこうのとるさい昨今、対応を誤ると会社の命取りにな...

2007/01/04(木)

日常

今年もよろしくお願いいたします

昨年秋頃から面倒になって更新せずにいたので、ひさしぶりになる。気がつけば「このミス」結果発表シーズンも過ぎてるし。

年末年始は、ミステリマガジン書評用の本を読んでいた。そんなわけで3月号新刊評の原稿はもう送ってしまった(のだけど、昨年の年間回顧原稿がまだです)。

年頭に際して目標をかかげておくと、今年は冒険小説の旧作を再読しておきたいと思っている。「論創社がどうやって名誉を挽回するのかを見守る」なんてのもいいけど、見てるだけで何もしないのも目標としては難がある。


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