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2009年2月の日記

2009/02/25(水) 十三代目都筑道夫

日常
……と名乗ればいいのにと思ったけど、さすがに畏れ多かったのだろうか。確かに軽々しく名乗れるものではない。そもそも女性なので「道夫」は無理があると判断したのだろうか。

……何の話かを人に理解させる努力を完全に放棄しているわけですが、ミステリマガジンの新編集長就任を祝う会に行ってきたのでした。本人曰く十三代目。なぜ上記のような妄想が浮かんだかというと、早川書房の方からいただいたお誘いのメールに「襲名披露」なんて書いてあったから。

戯言はさておき……翻訳ミステリ周辺の現状からすると大変な航海になりそうですが、ぜひすてきな舵取りを。

1: kozukata 2009年02月27日(金) 午前10時00分

どうもありがとうございました。
都筑さんのお名前は畏れ多いッス。
(そしたら、今の社長も、6代目都筑道夫?)
どれほどのことができるかわかりませんが、
どうか今後ともご協力ください。


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2009/02/24(火) 2009-02-24

日常
例年だと本業がかなり繁忙状態になっているのだが、今年はややのんびりした状態。もっとも、仕事がなくなるのもまずいので、身も心ものんびりというわけにはいかないのだが。

ASIN:4434125362ASIN:4434125370 ただ、本を読む時間を確保しやすくなったというメリットも。数日前にロバート・リテルの『CIA ザ・カンパニー』という重量級×上下二巻を読み終えたのだが、もしも今が空前の好況だったら、まだ上巻の途中を読んでいたところかもしれない。

ちなみにリテルの小説は、1950年代から90年代に至るまでのCIAを、同時期にエージェントとなった3人の男たちを通して描いたもの。キム・フィルビーの裏切り、ハンガリー革命にキューバ革命、アフガニスタンでの工作、さらにはゴルバチョフ政権下のクーデターといった史実に、CIA内部に潜んだ裏切り者を探し出す物語が絡み合う。

ジョン・ル・カレの『サラマンダーは炎のなかに』同様、冷戦と冷戦以降とをつなぐようなスパイ小説。もっとも、リテルのほうはもっぱら冷戦を描くことに力を注いでいる。

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砂漠の狐を狩れ

冒険小説
ASIN:4102172319 スティーヴン・プレスフィールド / 村上和久訳 / 新潮文庫

第二次大戦下の北アフリカを舞台にした戦争冒険小説。

時は1942年。英国陸軍に志願した若者は、エジプトへと送りこまれた。
名将ロンメル率いるドイツ軍が、リビア国境を越えて迫っていた。イギリス軍がエル・アラメインで枢軸軍を迎え撃とうとする中、長距離砂漠挺身隊の一員となった若者たちは、敵将の殺害という任務を命じられる。最前線を飛び回って指揮を執るロンメルの位置を突き止めるため、彼らは砂漠の海へと乗り出した……。

舞台は砂漠。生き延びるだけでも十分に過酷な環境で、しかも戦争をやっているのだ。補給の途絶は死を招く。変わりばえのしない風景が続く中で、道しるべとなるのは星々の位置。そういえば、従軍記者として北アフリカの戦いを経験したアラン・ムーアヘッドも「砂漠の戦いは海の戦いに似ている」「砂漠の軍隊は、地域や拠点の征服ではなく、敵との戦闘を求めているのだ」と書いている。そんなわけで、過酷な環境でのサバイバルを語る言葉は、海を舞台にした小説と似通ったところがある。舞台こそ砂漠ではあるが、英国海洋冒険小説の延長線上に位置する作品でもあるのだ。

登場人物も、物語の軸となる敵将エルヴィン・ロンメルの存在はもちろん、特にイギリス軍人たちの「いかにも英国的」な気質が忘れがたい。

あわせて読むとよさそうなのは:
  • アラン・ムーアヘッド『砂漠の戦争
    上記引用の出典。従軍記者の目から見た北アフリカの戦いを、その結末まで描いている。
  • デズモンド・ヤング『ロンメル将軍
    エルヴィン・ロンメルの評伝。著者は英軍将校で、北アフリカでロンメルの捕虜になった経験の持ち主。『砂漠の狐を狩れ』にもそのエピソードが記されている。
  • マーチン・ファン・クレフェルド『補給戦
    イスラエルの研究者による、戦争に占める補給の重要さを分析した本。第六章で北アフリカ戦線を取り上げている。補給の重要さについて理解が欠けていたとして、ロンメルには批判的。

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2009/02/07(土) OB会

日常
慶応大学推理小説同好会のOB会。いつもは11月頃にあるけれど、今回は諸事情でこの時期に。
久しぶりに会う面々も多く、気がつけば終電間近、という時間まで飲んでいた。それでも不思議と悪酔いはしなかった。
粘膜人間』がずいぶんと話題になっていた。慶応推理研は今後も安泰のようである。

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2009/02/05(木) 歯と爪

未分類
ASIN:4488163025 ビル S.バリンジャー (著), 大久保 康雄 (翻訳)

しばらく前から気になっていることがある。
  1. 東京創元社は、未開封の『歯と爪』に対する返金を今でも受け付けているのだろうか?
  2. 実際、今までどのくらい返金請求があったのだろうか?

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