Bookstack/topics : 名探偵ベスト101

村上貴史編 / 新書館

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「名探偵」を軸に、全部で101の探偵を取り上げているミステリのガイド。私も10項目ほど書いている。

紹介しているのは、いわゆる本格ミステリの探偵が中心。とはいえマルティン・ベックやフロストみたいな警察小説の主人公もいれば、半七や顎十郎みたいな捕物帖の主役もいる。はては名無しの探偵みたいなハードボイルドの私立探偵も、ごく少数だが混じっている。

ホームズやポアロや明智小五郎といった「定番」は載っていないのだが(ミス・マープルやクイーンや金田一耕助は載っている)、カッレ・ブルムクヴィスト(子供)やフランシス(動物)やR・ダニール・オリヴォー(ロボット)なんてものまで拾い上げている。

"See Also"として、何らかの形でつながりのある探偵の項4つに「リンク」をはっているのも特色のひとつだと思う。たとえば、法水麟太郎の項には「暴走する妄想探偵」という失礼な理由で帆村荘六へのリンクがはられている。で、帆村荘六の項を見ると、「怪人物との体を張った戦い」としてカナダ連邦騎馬警察・スペシャルXへのリンクが……というわけで、これをたどっていくだけでも意外な出会いがあるかもしれない。

ちなみに、私が執筆したのは以下の10組。

  • 仙波亜古十郎(「顎十郎捕物帳」)
  • 法水麟太郎(『黒死館殺人事件』ほか)
  • マルティン・ベック(『笑う警官』ほか)
  • タイタス・クロウ(『タイタス・クロウの事件簿』ほか)
  • バーニイ・ローデンバー(『泥棒は抽象画を描く』ほか)
  • ギデオン・オリヴァー(『古い骨』ほか)
  • カナダ騎馬警察スペシャルX(『グール』ほか)
  • ジュヌヴィエーヴ・デュドネ(『ドラキュラ崩御』ほか)
  • サンシール&コーラー(『磔刑の木馬』ほか)
  • 石動戯作(『美濃牛』ほか)

いわゆる本格ミステリの比率が低いのだが、ほかの執筆者はそんなことはない(はず)。

変わり種を載せながらもバランスは取れていると思うので、機会があれば手にとって楽しんでいただければ(そして読書の助けになれば)幸いです。

Last modified:2013/04/16 01:45:40
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