■推理作家協会賞短編部門二次選考
かんじだらけだ。
2004/12/13から時は流れて、今日は二次選考(そんなわけで、ここしばらくは読書の合間に候補作の短編を読んでいた)。
選考自体は、プロセスがきちんと確立されていて、たいへん効率よく進行した(後で聞いたら、今回は比較的スムーズだったそうな)。これでExcelなんぞが導入されたらさらにスピーディになりそう。
それにしても、予選委員の皆様の嗜好が重なったのか、あるいは元々そういう短編が多いのか、似た傾向のオチがつく短編がいくつかまとまっていたのが面白かった。あと、予選委員は当然すべての候補作を読んでいるので、何の気兼ねもなく「アレとアレって、どちらも双子をネタにしてましたけど……」みたいな話ができるのも、精神衛生上たいへんよろしい。
ともあれ、大量の短編小説をまとめて読むのはなかなか楽しい。一押しの候補作が補欠にとどまったのはちょっと残念だったけど。
■[読書] インディゴの夜
半分読了。一風変わったホストクラブを開いた女性ライター&編集者、そしてホストたちがトラブルシュートに奔走する、という連作短編。
今のところ、キャラクター(主にホストたち)の役割分担があまりはっきりしていないという印象。とはいえ、楽しく読ませる作品である。
■[読書] ニューヨークに舞い降りた妖精たち
スコットランドの妖精たちがニューヨークにやってくるファンタジー。もっとも、妖精たちの一人がケルト風スラッシュを志していたところからもわかるように、古色蒼然とした世界に生きているわけではない。『アルテミス・ファウル』ISBN:4047914193のハイテク妖精ほどじゃないけれど、現代都市に対応できるくらいには近代化しているのだ。
ところで「ケルト風スラッシュ」という言葉でSkycladを思い出した。素人にも分かりやすいケルト風メロディに、スラッシュメタル以外の場ではまったくつぶしの効きそうにないヴォーカルが乗って、けっこうおもしろかった。Celtic Frostは名前こそケルトだがスイスのバンドだし。