悪乗りするのがオベールである。デフォルメされた人物描写に、身も蓋もなく暴走するストーリー。この本も、そういうオベールらしさでいっぱいだ。ただし、ラストの破壊力は続編の存在を前提としているだけに、ほかの作品に比べると力不足。もっともこの作者の場合、続編が前作と同じような話になることは決してないのだが。
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