ゴースト・ハンターズ


ASIN:4125008671尾之上浩司監修 / 中央公論新社

 ホラー・アンソロジー。序文では、『吸血鬼ドラキュラ』のヴァン・ヘルシング教授や、ホジスン描くカーナッキなんぞの名前が挙がっているけれど、ここに登場するハンターたちはいささかクセモノ。

収録作

デスメイト-死は我が友 / 山下定

 このアンソロジー中では、いちばんオーソドックスなゴースト・ハンターかもしれない。ほかは名探偵とかガンマンとかホームレス狩りの少年だったりするので。
 「敵」があまり印象に残らないのが残念だけれど、異様な主人公の描写は面白い。

「スマトラの大ネズミ」事件 / 田中啓文

 「赤毛連盟」ばりの怪しい新聞広告あり、ホームズの失踪を心配するワトソンあり、ホームズに関する新しい解釈あり、という正統派のホームズ・パスティーシュ。「スマトラの大ネズミ」の正体は、その気色悪さも名前の由来もこの作者らしい。

ゾンビ・デーモン / 友成純一

 毎度おなじみの流血肉汁臓物祭り。とてもいい加減なエピローグがついていて、他の作品だったら怒るところだが、この場合はたいへん似合っていて素晴らしい。

「根無し草」の伝説 / 菊地秀行

 19世紀後半、開拓時代のアメリカ。 ある幽霊屋敷の謎に挑むガンマンたちの物語。物語の全貌がなかなか見えてこないけれど、特技や個性のはっきりしたキャラクターたちの駆け引きが楽しい。「凄腕」どうしの勝負の場面は、作者ならではの読ませるできばえ。

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