ミステリマガジン2012年5月号


ミステリマガジン 2012年 04月号 [雑誌]ミステリマガジン 2012年 05月号 [雑誌]

4月号と表紙を見比べると、まるで別の雑誌のようだ。むしろ4月号が「らしくない」のだが。

海外作品の新刊評は2人でカバーしている。1人4作品で計8作。私がはじめてこのページの原稿を書いたのは10年くらい前だけど、そのころは通常4人、新刊の数が多いときに私が5人目として加わっていた。つまり補欠なのだが、けっこうな頻度で出番があったような気がしている。当時に比べると、海外ミステリの翻訳点数はやはり減っているのだろうか。

ちなみに新刊評で取り上げたのはこの4作。

脱出空域(ハヤカワ文庫NV)
舞台は負傷者を乗せて飛行中の輸送機。爆弾が仕掛けられていたことが離陸後に判明する。一定の高さより下に降下すると起爆するため、うかつに着陸できない……という状況で、次々と襲い掛かるトラブルに対処する物語。非常に実直な印象の冒険小説。

野蛮なやつら (角川文庫)
またまた
ウィンズロウが
新たな
文体を
編み出した。

■ 顔をなくした男(上) (下)
フリーマントル作品ではおなじみ、枠組みこそ英露のスパイ戦だが、実はイギリス人どうしの足の引っ張り合いを描いた物語。
続編の刊行を待たずに読んでしまったことを悔やんでいる。すさまじく読者を宙づりにするラスト。続編が訳されるまでいったいどうすればいいのか。

無法海域掃討作戦 (ソフトバンク文庫)
豪快な展開。前線で戦う男達はみんないい奴だけど諜報部員はクソばかり、というクリス・ライアンに通じるイデオロギーが前面に押し出された作品。安い冒険活劇に見えるし実際そのとおりだけど、なかなかいいシリーズである。

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