■多忙につき
こちらをしばらく放置していましたが、ようやく一息つけるようになりました。送っていただいた新刊のゲラが非常に面白かった、なんてこともありましたが、それについてはまた後ほど。
こちらをしばらく放置していましたが、ようやく一息つけるようになりました。送っていただいた新刊のゲラが非常に面白かった、なんてこともありましたが、それについてはまた後ほど。
ポール・パインと同じ年齢になりました。
主人公たちの置かれた奇異な状況がおぼろげに浮かび上がりつつ、全貌はまだ見えない。いっぽう日常生活や人間関係の描写はたいへん了解しやすいもので、それだけに状況の奇妙さが際だっている。
見えそうで見えないもどかしさに引きずられてページを繰っている。
[20060613:昨日]の続き。すでに落ちついたようで何よりです。
ただ、「理由はどうあれ、まず『すいません』」という苦情処理法が世の中に存在するのは確かだが、少なくとも苦情を発する側が要求するようなものではないだろう。それじゃゾンディの相棒だ。
もしかしたら、本のオーダーメイドなんてのができるといいのかも。自分の嗜好などを細かく伝えた上で編集してもらうのだ。すさまじく高額になりそうだけど。
人づてに聞いて興味深く読み、少しびっくりした。
http://oinusama.com/tpcc/2006/05/post_44.html
ウッドハウスの本に関する記事と、それに付随したやりとり。……でも、ウッドハウスへの言及はほとんどない。無理もないことで、この方は「バークリーの作品を読むためにこの本を購入した」のだ(「ウッドワーズ」という誤記が、ウッドハウスへの関心の度合いを物語っている)。
わずか数ページの小品のために本を1冊購入。かなりリスクの高い行為である。案の定、バークリー作品の前に収録された論文や編訳者注のせいで、素直に楽しめなかったとのこと(どちらも、この作品を高く評価していないのだ)。
びっくりしたのは、直前の解説のせいで気持ちが萎えてしまった、という事実である。
だって、わずか数ページの小品のために、さほど興味のない作家の本を購入するほどの人なのだ。その熱意は、もはや「バークリーが書いたものなら何でも読む」レベルに見える(ほかの記事を読むと、実際そのとおりだと分かる)。そういう方なら、他人がどう評価してるかなんて、かなりどうでもいいことではないだろうか。「さほど面白いものではない」それが何か? だって、まだ読んでない作品がそこにあるんだよ。バークリーを気に入った自分の嗜好を、もっと信頼していいと思う。
ただ、本を作った側の意図はどうであれ、問題の短編は一本立ちした付録(ってのも変な表現だが)とは言いがたい。まず「探偵小説とウッドハウス」という論があり、その補強としてバークリーの短編が置かれている。読んだ後に浮かぶのは、そんな図式だ。なので、「バークリーの作品」に期待するミステリ読者には不満が残るかもしれない。そういう作りの本ではないのだから。