小説」カテゴリーアーカイブ

不器用な愛

■彼と彼女の世界の認識 エマニュエル・ベルナイム / 稲松三千野 / 原書房  パーティの席で出会ったエレーヌとロイックのふれあいとすれ違いを描く恋愛小説。  ドラマチックなできごとはほとんど起きない。二人がディナーを共 … 続きを読む

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蒼茫の大地、滅ぶ

蒼茫の大地、滅ぶ / 西村寿行 東北地方を襲った驚異的なイナゴの群れは田畑をを食い荒らし、米の生産に致命的な打撃を与えた。娘を売った昭和初期の大凶作の記憶がよみがえる。なんら有効な対策を打たない政府に業を煮やした東北六県 … 続きを読む

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ポラーノの広場

■ハードボイルド・イーハトーブ*1 宮沢賢治/新潮文庫  表題作を含む短編集。  ミステリ者としてここで注目すべきはこの一編、「税務署長の冒険」だ。  主人公は税務署長。物語は、彼が酒の密造防止を訴える講演をする場面から … 続きを読む

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始祖鳥記

飯嶋和一 / 小学館 (→小学館文庫)  天明年間。名の通った表具屋の幸吉は、巨大な翼を作って夜な夜な空を舞っていた……心の底に大きな夢を抱いて。だが、それは悪政の世に現れるという鵺を模したものだと受け取られ、幸吉はお上 … 続きを読む

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ファイト・クラブ

■喧嘩上等暴力炸裂 チャック・パラニューク / 池田真紀子訳 / 早川書房  冒頭の場面は、数分後に爆発する超高層ビルの屋上。主人公は口に銃口をつっこまれている。そんな状態の彼が語るのは……ファイト・クラブという喧嘩上等 … 続きを読む

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男は嘘つき、女は……

ウォーレン・アドラー / 角川文庫  ケンは作家志望のコピーライター、妻のマギーはコンサルタント。二人は、レストランでマギーのクライアントのエリオット、そして妻のキャロルとディナーをともにする。初対面のはずのキャロルをひ … 続きを読む

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バトル・ロワイアル

高見広春 / 太田出版  ホラー大賞選考の席上、林真理子が不倫称揚本の著者とは思えないような道徳心あふれるコメントとともに切り捨ててしまった作品。  ……というより、「深作欣二が映画化します」って言ったほうがいいのかな、 … 続きを読む

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あ・じゃ・ぱん!

矢作俊彦 / 新潮社  敗戦後、米ソによって東西に分割された日本。東側の首都は東京、西側の首都は大阪と定められた。時は流れ、昭和天皇の崩御に沈む京都に一人のCNN特派員がやってきた。彼の目的は、東側最大の反体制組織のリー … 続きを読む

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そしてぼくはママの愛人になった

ファビエンヌ・ベルトー / 稲松三千野 / 原書房  なかなか強烈な題名である。原題はこんな意味ではないのだけれど。『バカなヤツらは皆殺し(原題は英訳すると”fuck me”!)』もそうだったが、 … 続きを読む

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ウラジーミル・ソローキン / 亀山郁夫訳 / 国書刊行会  昔のロシア文学によく描かれる、帝政ロシア時代の田舎の田園風景。それが一瞬にしてスプラッタ風の殺戮劇場と化す……。長編『ロマン』で一部に衝撃を与えた現代ロシアの異 … 続きを読む

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