SF」カテゴリーアーカイブ

24年目の七胴落とし 

『メアリー・ポピンズ』の一編に、赤ちゃんは動物と会話できるけれど、成長とともにその力を失ってしまう、という話があった。 神林長平『七胴落とし』に描かれる構図とよく似ている。 『七胴落とし』は24年ぶりの再読である。 最後 … 続きを読む

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皆勤の徒 / 酉島伝法 ──異質な体系の快楽

 高校生のころに教えられた英文読解技術のひとつに、 「頭の中で日本語に置き換えるな」 というものがあった。  日本語に引き寄せるという手順を通さずに、自分が英語の体系の側に飛び込んで、英語の体系の中で文意をつかみ取る。分 … 続きを読む

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ブラインドサイト/ピーター・ワッツ──あるいは、興奮の裏表紙

これが読まずにいられるだろうか。上巻の裏表紙から。 突如地球を包囲した65536個の流星の正体は、異星からの探査機だった。調査のため出発した宇宙船に乗り組むのは、吸血鬼、四重人格の言語学者、感覚器官を機械化した生物学者、 … 続きを読む

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港の空の色は、

港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。 ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』を、ひさしぶりになんとなく再読。冒頭の一文を読んで、そういえばTVの画面が砂嵐になったのを見たなあ、と思い出す。 だが、買 … 続きを読む

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レインボーズ・エンド

ヴァーナー・ヴィンジ / 赤尾秀子訳 / 創元SF文庫  読んだのはしばらく前のことではありますが。  2030年代。サッカーの試合に流れたCMは、実は人間をマインドコントロールするための秘密兵器だった……なんて謀略から … 続きを読む

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金星のZ旗

吉岡平 / ソノラマ文庫  『火星の土方歳三』が面白かったので、同趣向の第二弾にあたるこちらにも手を出してみた。日露戦争時の日本海軍の参謀・秋山真之が金星(もちろんバローズの描いた金星だ)に行き、大平原を駆ける陸上艦隊を … 続きを読む

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火星の土方歳三

吉岡平 / ソノラマ文庫  手に取ったきっかけは、この強烈な題名だった。火星の土方歳三。志茂田景樹の怪作『戦国の長嶋巨人軍』と同じ形式である。  五稜郭で戦死した土方歳三が、バローズ描くところのバルスーム──火星に転生す … 続きを読む

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パーフェクト・コピー

アンドレアス・エシュバッハ / ポプラ社 『イエスのビデオ』の作者によるジュブナイルSF。 ヴォルフガングは15歳。親にいわれるままにチェロの練習に励んでいたが、ある日「これは本当に自分のやりたいことなんだろうか?」とい … 続きを読む

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揺籃の星

ジェイムズ・P・ホーガン / 創元SF文庫 ちょっぴりいかがわしいけど、このワクワク感が懐かしい。 プロローグや、土星の衛星で妙なものが発見されるあたりは『星を継ぐもの』を、地球の外に理想郷を築いたクロニア人の描写は『断 … 続きを読む

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犬は勘定に入れません

コニー・ウィリス / 大森望訳 / 早川書房  ええい、犬猫を使うとは卑怯な。  別に犬好きでも猫好きでもないのだが、この本に出てくる犬と猫はいいぞ。主人公のベッドを奪ってしまうさまといい、鎖でつながれて意気消沈するさま … 続きを読む

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