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表紙は違っているけれど、20年近く前に流行ったゲームブックの一冊、『火吹山の魔法使い』である。かつて教養文庫で邦訳が出ていた。ちなみにこの本は浅羽莢子訳。当時は西洋風異世界ファンタジーというものが今ほど浸透していなかったからだろうけど、カタカナを極力使わず、武器や怪物の名前も極力日本語にしていて、独特の雰囲気を作り上げている。
http://www.fukkan.com/bookhist.php3?no=343 によると、日本でも、扶桑社から復刊の予定があるらしい。そういえば、東京創元社から刊行されていたゲームブックの何冊かは、すでに創土社から復刊されている。
そういえば松坂健さんにお会いしたときに、このシリーズの翻訳の話を聞かせていただいたことがある(松坂さんは『運命の森』ほか数冊を訳されている。『サムライの剣』なんて珍品も)。すべての分岐を図にまとめたりと、通常の本とは違う苦労があったそうだ。
……とここまで書いてから検索してみたら、「冒険記録紙」というサイトを見つけた。
※追記:その後『火吹山の魔法使い』は無事復刊された。
これから読むもの・読み直すもの