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<< 2006/05/ 1 2 1. 南紀白浜に
3 4 5 1. 風邪で寝込む
2. モンティ・パイソン研究入門 / マーシア・ランディ
3. パズル・パレス / ダン・ブラウン
4. V フォー・ヴェンデッタ / アラン・ムーア、デヴィッド・ロイド
6 1. 寝込んだまま
2. コーデックス / レヴ・グロスマン
3. 破壊計画〈コルジセプス〉/ デイヴィッド・ダン
4. 荒ぶる血 / ジェイムズ・カルロス・ブレイク
7 8 9 10 11 12 13 14 1. ベトナム料理
2. 川を覆う闇 / 桐生祐狩
15 16 17 18 19 20 1. ミス連
2. 柳生雨月抄 / 荒山徹
21 22 1. 陽気なギャングの日常と襲撃 / 伊坂幸太郎
2. Googleロゴ
3. 某賞下読み
23 1. ルート350 / 古川日出男
2. 嵐の惑星ガース / E・C・タブ
24 25 1. 神のはらわた / ブリジット・オベール
2. 元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ
3. FLUSH / カール・ハイアセン
26 27 1. 対談:原錙小泉堯史『映画とミステリ』
2. 神の血脈 / 伊藤致雄
3. 神のはらわた / ブリジット・オベール
28 1. 嵐の惑星ガース / E・C・タブ
2. 夢見る惑星フォルゴーン / E・C・タブ
3. カレンの眠る日 / アマンダ・エア・ウォード
4. 応募原稿第1弾
5. 翻訳ミステリ座談会:直井明氏×吉野仁氏×村上貴史氏
29 1. 元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ
2. 夢見る惑星フォルゴーン / E・C・タブ
30 1. 元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ
2. 迷宮惑星トイ / E・C・タブ
3. 2005/11/13の文章は
31 1. 元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ
2. カレンの眠る日 / アマンダ・エア・ウォード
3. 渋く、薄汚れ。 / 滝本誠
4. ベータ2のバラッド / 若島正・編
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2006/05/02 (火) [長年日記]

南紀白浜に

二泊三日で行ってきました。

33/40/21.778,135/20/34.741

泊まった宿の一角に「図書コーナー」なんてのがあって、そこでフレドリック・ブラウンの短編集やらE・S・ガードナーの短編集(レスター・リースもの)やら泡坂妻夫のエッセイやらを読んでいた。ミステリマガジン新刊評で取り上げる予定の本を持っていったけれど、意外な伏兵のせいで読書は進まず。

それにしてもあの宿の本はどういう基準でそろえられたものなのだろうか。

本日のツッコミ(全81件) [ツッコミを入れる]

Before...

Charlesmt [Then you quite definitely one or have one single in the wo..]

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Gelirl [精准医又叫个性化医,是指以个人基因信息基,合蛋白,代等相内境信息,病人量身出最佳治方案,以期到治效果最大化和副作用最..]

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artoncraftscn [Hello. And Bye.]


2006/05/05 (金) やられた.. [長年日記]

風邪で寝込む

旅行から帰ってきて、気づいてみれば風邪気味。飲みに行く予定だけはキャンセルしたくなかったけれど、熱が38度とあってはそうもいかない。

そんなわけで連休後半は、はなはだ不本意ながら寝込んで過ごすことに。

[読了]モンティ・パイソン研究入門 / マーシア・ランディ

モンティ・パイソン研究入門(須田 泰成/喰 始/マーシア・ランディ)

モンティ・パイソンのギャグについて、どこがどのように面白いのかをこまめに論じている。結果として、不粋で退屈な本になってしまっている。

たとえば、BBCがスコットランドの偉大な詩人、ユアン・マクティーグルを紹介するスケッチについては……

このスケッチが示しているのは、詩作の創造的な側面ではない。ここにあるのは、有名人が賞賛されがちな事実、「高尚な」文芸世界の平凡製、そしてテレビで芸術作品や芸術家を持ち上げておきながら、作品そのものに関する分析は巧みに避けるテレビ出演者の姿である。

いやそうかもしれないけど、そんな説明されて何か嬉しいですか?

とはいえ、かの「スペインの宗教裁判」には手も足も出なかったようで、「常識がナンセンスになっている」と言うのにとどまっていたりする。

新刊評など書くときにはこんな風にならないように気をつけなければ、と自戒しながら読んだ。人は寝込んでいるとネガティヴになるものである。

[読了]パズル・パレス / ダン・ブラウン

アメリカのNSA(国家安全保障局)を舞台にした暗号解読のお話で、著者のデビュー作。

内容はともかく、暗号とコンピュータに関する記述はツッコミどころだらけ。1998年ならこういういいかげんな記述でも通用したのかもしれないが、さすがに2006年にこれでは厳しいだろう。

上巻をざっと眺めただけでも……

  • 公開鍵暗号の説明なのに、公開鍵を何に使うのかまったく説明していない。(p.31)
  • ZIPはデータ圧縮の方法であり、暗号アルゴリズムではない。(p.45)
  • PGPはソフトウェアの名前で、「アルゴリズム」ではない。(p.45)
  • "トレーサー"というメール逆探知の仕組みが出てくる。うっかり添付ファイルを開くとさあ大変……という仕組みではなさそう(データの送受信があった痕跡自体を消してしまうらしい)で、動作原理は謎。NSAにはスーパーハカーがいるらしい。(p.78)

……といった具合。説明が煩雑なものやネタばらしになりそうなものは省いたが、中には話の根幹を揺るがすものもある。

IT産業の人は、間違い探しをしたり、作中のNSAのシステムを設計した奴がどういう間違いをしでかしたかを考えてみる、という楽しみ方ができる。

よりによってミステリマガジン書評用。

[読了]V フォー・ヴェンデッタ / アラン・ムーア、デヴィッド・ロイド

V フォー・ヴェンデッタ(アラン・ムーア/デヴィット・ロイド)

同名映画の原作。ファシズムが支配するイギリスを舞台に、仮面のテロリスト・Vの戦いを描く。ダブル・ミーニングとねじくれたユーモアに支えられた、陰謀妄想の物語だ。

イギリスを支配しているはずのリーダーだが、作中での存在感は希薄。この作品における最大の偶像はVに他ならないので、この描き方は正解だろう。これは単純明快な二項対立の物語ではないのだ。

異常なオブセッションに駆り立てられるように破壊を続けるVの姿に、『ウォッチメン』のロールシャッハを思い出した。『ウォッチメン』は本書と同じくアラン・ムーアの手になるコミックで、抑圧的な体制になったアメリカが舞台。政府を無視して我が道を行く自警団的ヒーローとして描かれるのがロールシャッハである。

ともあれ、一度読んだだけでは読み切った気がしないタイプの作品である。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

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2006/05/06 (土) [長年日記]

寝込んだまま

ミステリマガジンの原稿をなんとか書き終える。昨日ふれた『パズル・パレス』以外の3作はこちら。

[読了]コーデックス / レヴ・グロスマン

コーデックス(レヴ グロスマン)

本とは縁の薄い銀行員が、なぜか古書を探すはめに。いっぽうで、謎めいたコンピュータゲームにも没入してゆく……という物語。主人公が日常生活もおざなりにゲームに没頭してゆくあたりが妙に生々しい。

ゲーム中毒と言えば、文明を発展させるゲームCivilizationはその中毒性の高さで知られ、Civilization Anonymousなんてサイトまで存在する。"Civilizationを断ち切る12ステップ"とか書いてあるこのサイト、実は販売元による宣伝用サイト。洒落がきつい。

[読了]破壊計画〈コルジセプス〉/ デイヴィッド・ダン

破壊計画「コルジセプス」〈上〉(デイヴィッド ダン)
破壊計画「コルジセプス」〈下〉(デイヴィッド ダン)

チープなアクションもの。前作に比べるとできはいい。アマゾンの密林を駆け回っていたかと思うと、いつの間にかニューヨークで戦っていたりするお手軽な話。

ニューヨークでは地下鉄の廃線で死闘を繰り広げたりするので、地底好きの人には見逃せない一品だ。

[読了]荒ぶる血 / ジェイムズ・カルロス・ブレイク

荒ぶる血(ジェイムズ・カルロス ブレイク)

時は1930年代、ガルヴェストンの大物ギャングに雇われた殺し屋の物語。彼の数奇な生い立ちと合わせて、メキシコの大農場主から逃げてきた女との出会いが描かれる。もちろん女を連れ戻そうとする追っ手も迫り……

前作同様熱いお話。クライマックス近辺のかっこよさと言ったらないですよもう。抱かれてもいいね。

直接扱っているわけじゃないけれど、主人公の生い立ちにはメキシコ革命が大きく影響している。メキシコ革命つながりで矢作俊彦『悲劇週間』なんぞもあわせてどうぞ。

これまで
[入手本]2006/04/17 (月)

2006/05/14 (日) [長年日記]

ベトナム料理

近所にベトナム料理の店があることを発見。さっそく妻と行ってみた。

二人でビールを注文していたら、店の貯蔵量を超えてしまったらしく「冷えるまでちょっと待ってください」という事態に(たいへん小さなお店なのです)。

こんなしっかり作ってこんな量でこの値段で大丈夫ですかと心配になるくらいで、大変満足。フォーが美味かった。幸福感に浸りつつ歩いて帰宅。

[読了] 川を覆う闇 / 桐生祐狩

川を覆う闇(桐生 祐狩)

topics


2006/05/20 (土) [長年日記]

ミス連

先月とうって変わって盛況。よかったですね>幹事の人。

[読了]柳生雨月抄 / 荒山徹

豪快な伝奇小説。詳細についてはtopics:柳生雨月抄をごらんください。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

Last music [x44-00pa ... 21qopsi]


2006/05/22 (月) [長年日記]

[読了]陽気なギャングの日常と襲撃 / 伊坂幸太郎

『陽気なギャングが地球を回す』の続編。詳細は"topics:陽気なギャングの日常と襲撃"をご覧ください。

Googleロゴ

何事かと思ったら、5/22はコナン・ドイルの誕生日だったのですね。

某賞下読み

ようやく全部読み終えて、評価などまとめていたらそのまま床で眠ってしまった……。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

kryshaeva [Мда,]

spartakefa [Давно меня тут не было.]

MichaelGlabe [HoOkAh MaGic наш официальный бренд Набрав в поисковике В..]

Windy [Hookup Females Uses Cost-free Issues? A Great Horizontal R..]

Shane [Hookup Girls Employs Free of charge Matters? A Great Horiz..]


2006/05/23 (火) [長年日記]

[読了]ルート350 / 古川日出男

極めて高い効率でデータ圧縮されたような、密度の濃い短編集。

詳細については「topics:ルート350」をご覧ください。

[入手本]嵐の惑星ガース / E・C・タブ

復刊されたデュマレスト・サーガ第一巻。懐かしさのあまり購入。

その後
[読了]2006/05/28 (日)
本日のツッコミ(全99件) [ツッコミを入れる]

Before...

kqrqfzkmn [permission are Shoes a ask When Join And ? the worth hrs..]

XRumerTest [Hello. And Bye.]

kjwruvixw [managementBusinesses looking to of lots shoes in committed..]

novjclosy [wish a 3 be men you different on ? There the next the go..]

xknsqkfat [all could of productivity all example those items ? plan..]


2006/05/25 (木) [長年日記]

[入手本]神のはらわた / ブリジット・オベール

神のはらわた(ブリジット オベール)

ブラックユーモアたっぷりのサイコ・サスペンスだった『死の仕立屋』の続編。雰囲気は前と同じようである。つまりお下劣変態路線。そもそもオベールはそういう作家であることが、作品が訳されるたびにはっきりしてきた。初期の作品では猫をかぶっていたにすぎない。

『マーチ博士〜』あたりを絶賛した人の中には、もう呆れている人も少なくないだろう。が、私は熱烈に支持したい。猫の皮をかぶった変態。もう猫はどこかに捨てたようだが。

その後
[読了]2006/05/27 (土)

[入手本]元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ

元気なぼくらの元気なおもちゃ(ウィル・セルフ)

ひねくれ気味の短編集。

その後
[読書中]2006/05/29 (月)
[読書中]2006/05/30 (火)
[読了]2006/05/31 (水)

[入手本]FLUSH / カール・ハイアセン

フラッシュ(カール ハイアセン)

ハイアセンのジュブナイル作品。


2006/05/27 (土) [長年日記]

対談:原錙小泉堯史『映画とミステリ』

『ミステリマガジン』創刊50周年記念イベント(お知らせ)。全3回のうち第2回(第1回は昨日だったけれど、仕事の都合で参加できず)。

そんなわけで、雨の中三省堂書店神田本店に行ってきた。

小泉堯史は黒澤明に師事し、長年助手を務めてきた経歴の持ち主。原錣黒澤プロで仕事をするようになったころからの付き合いだそうだ。黒澤明から「いいシナリオを書くためにはミステリを読め」とすすめられていろいろ読んだけれど、あまりたくさんは読んでいません……とのこと(とはいえ、ハメットやマクベインやレナードやマッギヴァーンなんて名前はすぐ出てくるし、ジョゼ・ジョバンニはお気に入りで、ポケミスのは全部読んだそうだが)。

両氏の長年にわたる付き合いや映画の話を中心に、約1時間半。いくつか話題をピックアップすると……

  • 映画のシナリオは撮影中に変わってゆく。最初のシナリオが本になっていることもよくあるので、実際の映画と見比べてみるのも一興。
  • 原錙Ь説は何度も読み返せるし、映画も最近はDVDで同じ作品を繰り返し見るのが簡単になったけれど、もともとどちらも一回性の強いものだと思う。(←これは強く同意)
  • 「原作に忠実に映画化する」なんてオファーもあるけど、それならわざわざ映画にする意味あるの?
  • 原錣呂發箸發函岷撚茲砲覆襪茲Δ覆發里髻廚隼廚辰鴇説を書き始めたが、「小説として優れたものを」という思いが強くなり、自作の映画化には乗り気ではないらしい。小泉氏曰く、特定の俳優が沢崎を演じて、イメージが固定してしまうのはよろしくないだろう……とのこと。
  • 小泉堯史は原鏥嗚椶濃代もの娯楽作品を撮りたいけれど、沢崎シリーズの新作等々で原錣陵縦蠅埋まっているので、まだまだ先になりそう……。
  • 好きな映画監督は…… 原錙Д襯諭Εレマン。 小泉堯史:やっぱり黒澤明。
  • 両氏ともヒッチコックは苦手。「クランクインしたところで全て決まっているような……」「映画を甘く見てるような……」

ミステリ話は薄めではありましたが(きっと昨日たくさん話したのだろう)、充実したイベントでした。

ちなみに三省堂1Fではミステリ本のフェアを開催中で、原鏤瓩おすすめするのはこの3作。

さらば愛しき女よ

さらば愛しき女よ(清水 俊二/レイモンド・チャンドラー)

まあ、やっぱりチャンドラーは外せないでしょう。「チャンドラーは初期がよい」とのこと。たしかに『プレイバック』とかおすすめされても困ってしまうわけだが。

影の護衛

影の護衛(ギャビン ライアル)

一時期、氏にとってギャビン・ライアルとロス・トーマスは「最高の小説家」だったとか。ちなみに映画化されている。

女刑事の死

女刑事の死(ロス・トーマス) 「最高の小説家」だけど、決して読者に親切に手取り足取り書く作家ではないので、おすすめするのは難しい。それがロス・トーマス。そんな彼の作品の中でも、比較的おすすめしやすいのがこれ。

私はハヤカワ・ミステリ文庫版の解説を書いたので、これが挙がるのはちょっと嬉しい。ちなみに原鏤瓩魯潺好謄螢▲后Ε廛譽絞幻砲痢五百万ドルの迷宮[amazon.co.jp]』の解説を書かれている。

[読了]神の血脈 / 伊藤致雄

第6回小松左京賞受賞作。

神の血脈(伊藤 致雄)

遠い昔、異星人に特殊な能力を与えられた一族がいた。時は幕末。一族の子孫・風之助は、老中・阿部正弘や若き勝海舟、あるいはペリーといった人々に干渉し、幕末の日本を密かに動かしてゆく……。

端整なできばえの時代小説。ただ、その端整さゆえに、伝奇小説としてはこぢんまりとした印象が残る。異星人の力を得た風之助の超人ぶりは鮮やかで、物語も五千年におよぶ広がりを持ってはいるのだから、もっと羽目を外してもよかったのでは。

ほか、ちょっと気になったのは、風之助の言動。幕末の人間なのに妙に現代人らしさが感じられる。そういう人物だからと言ってしまえばそれまでだが、単に現代を先取りするのではなく、幕末とも現代とも異質な精神性のほうが印象深かっただろう。

結末の意外性は巧くできているけれど、強烈な伏線があるとさらに良かったと思う。

……と文句が多いけれど、この端整さゆえに読みやすく、奇異な物語にスムーズに入り込むことができた。

これまで
[入手本]2006/01/15 (日)

[読了]神のはらわた / ブリジット・オベール

相変わらずの暴走悪酔いドライヴである。痛そうな格好で犯行に臨む猟奇殺人鬼「缶切りパパ」と、そいつを追うコート・ダジュールの警察の物語だ。

神のはらわた(ブリジット オベール)

……が、ブリジット・オベールであるからして、ストレートな警察小説/サイコ・スリラーへと向かうことはまったくない。

捜査を率いるジャノー警部はセクハラおじさん。美女のローラには悪い霊が憑いている(後述)。研修にやってきたローランはMacとFBIのマニア。ジャノーの上司、マルティニ警視はミステリ新人賞の応募原稿を執筆中(まだ1行しか書いていない)。結局いちばん役に立つのは、刑事になることを夢見る一介の巡査、マルセル・ブランだったりする。

この脱力を呼ぶ面々が殺人鬼を追う。残虐さとブラックユーモアと間抜けぶりが同居した独特のドライヴ感は、あなたの脳をよれよれにすることだろう。

たとえば、登場人物が映画を見に行くと……

彼らはハリウッド映画の超大作を見てきたのだ。超巨大なタコの話だ。そのタコの超かわいい子供が超おバカな科学者に誘拐され、巡航客船に乗せられた。それでタコは超憤慨してその客船のあとをつけ、船を沈めて愛する赤ちゃんを取り戻そうとしていた。

……という超クールなことになってしまう。

ちなみに、前作『死の仕立屋』に登場した連続殺人鬼が、地獄に堕ちることもかなわないままローラの脳内に巣喰っている。でも何もできずに悪態をついているだけ。こんなのがシリーズのレギュラー登場人物だったりするのがオベールです。

本書最大の脱力シーンはエピローグ。何やってんだよ!!

これまで
[入手本]2006/05/25 (木)
本日のツッコミ(全10件) [ツッコミを入れる]

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2006/05/28 (日) [長年日記]

[読了]嵐の惑星ガース / E・C・タブ

十数年ぶりに再読。

嵐の惑星ガース <デュマレスト・サーガ1>(E.C. タブ)

このシリーズ、話を盛り上げるために謎解きの趣向を盛り込んでいることが多いのだが、本書もそのひとつ。昔の本格ミステリみたいな古式ゆかしい物理トリックが使われていたりするのだ。

これまで
[入手本]2006/05/23 (火)

[入手本]夢見る惑星フォルゴーン / E・C・タブ

デュマレスト・サーガ第2弾。昨日出かけたついでに購入。

夢見る惑星フォルゴーン <デュマレスト・サーガ2>(E.C. タブ)

題名に反して、フォルゴーンに行くのは後半になってから。前半は惑星ハイヴでの権力抗争が描かれる。抗争の鍵を握るのは、有力者一族のお嬢様。超能力少女でデュマレストに一目惚れという、たいへん素晴らしいシチュエーションである。

このシリーズに出てくるヒロインたちは、どちらかといえば少女に近いのかもしれません。このほうが、日本人には親近感が持てるのではないでしょうか?(訳者あとがき)

わははは。

そういえば昔読んだときには気づかなかったけど、本書の原題は"Derai"。ヒロインの名前をそのままとっているのだ(アンドリュー・ヴァクスみたいだね)。本シリーズにおけるヒロインの重要性がうかがえる。

その後
[読了]2006/05/29 (月)

[入手本]カレンの眠る日 / アマンダ・エア・ウォード

カレンの眠る日(アマンダ・エア ウォード)

死刑囚、彼女に夫を殺された女性、そして囚人を診察する医師。死刑執行日に向けて、三人の女性の運命が絡み合う……というお話。

その後
[読書中]2006/05/31 (水)
[読書中]2006/06/02 (金)
[読了]2006/06/03 (土)

[このミス大賞]応募原稿第1弾

……が到着しました。締切は5/31なので、これから発送しようという方はご心配なく。

翻訳ミステリ座談会:直井明氏×吉野仁氏×村上貴史氏

ミステリマガジン創刊50周年記念イベント・全3回の最終回。昨日に続いて、今日も三省堂神田本店へ。

進行はミステリマガジン編集長・今井さん。主なトピックはこんなところ。

  • ミステリマガジンの思い出
  • 戦後日本の翻訳ミステリ史
  • ミステリマガジンに望むこと
  • 翻訳ミステリのこれから
  • 書評について

途中、今井さんがお客さんから意見を求めようとしたものの、特に手が挙がらなかったので

「じゃあ古山さん」

と、いきなり球がこちらに飛んできたものの、うまく対応できずパス1。インプロヴィゼーションの苦手な男です。

いちばん盛り上がったのは後半。翻訳ミステリはなぜ売れなくなったのか? という話題から。これは村上さんも指摘していたけれど、他の娯楽に時間を取られて、本を読む時間などない、というのは大きいと思う。

この話題から派生したのが、書評のあり方に関する話題。ここでもう一度今井さんから球が飛んできて、今度はどうにか対応。そのあと杉江松恋さん→千街晶之さん→三橋暁さん→小山正さん……と、客席にいた書評家/評論家な人たちに次々と打順が回っていった。

終了後には皆さんで飲んでいたのだが、その席でもこの二つの話題を続けていたことです。

座談会でも語られていたことだが、ミステリマガジンの特集はもっといろいろ活用すればいいのに、と思った。(これまた座談会で語られていたことだが)フェアなんぞで復刊させる本を、特集のテーマと連動させるとか。「ミステリ好きならみんな読んでる雑誌」という状態ではないのだから、雑誌の枠内にいるだけではできることにも限りがあるだろう。

最後に、座談会の中で紹介された、直井さん/吉野さん/村上さんのおすすめベスト3を挙げておこう。

直井明氏

赤い収穫(小鷹 信光/ダシール・ハメット) でぶのオリーの原稿―87分署シリーズ(エド マクベイン) イプクレス・ファイル(レン デイトン)

吉野仁氏

極大射程〈上巻〉(スティーヴン ハンター) 極大射程〈下巻〉(スティーヴン ハンター) 飛蝗の農場(ジェレミー ドロンフィールド) 緋色の記憶(トマス・H. クック)


村上貴史氏

クリスマス・プレゼント(ジェフリー ディーヴァー) 高い砦(デズモンド・バグリイ)
五輪の薔薇〈1〉(チャールズ パリサー) 五輪の薔薇〈2〉(チャールズ パリサー) 五輪の薔薇〈3〉(チャールズ パリサー) 五輪の薔薇〈4〉(チャールズ パリサー) 五輪の薔薇〈5〉(チャールズ パリサー)

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

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2006/05/29 (月) [長年日記]

[読書中]元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ

元気なぼくらの元気なおもちゃ(ウィル・セルフ)

ちょっと「手強い」感じの短編集である。読み終えたときに感じるわけのわからなさとか。

全8編中5編を読み終えたところ(ページ数では半分くらい)。以下、読み終えた短編の印象だけ簡単に。

リッツ・ホテルよりでっかいクラック

本当に題名どおりの話である。なんだこりゃ。

虫の園

牧野修とか田中啓文とか小林泰三が書きそうな方向に邁進することもできたのだろうけど、その一歩手前で踏みとどまったお話。

ヨーロッパに捧げる物語

ヨーロッパ統合にまつわる軽妙なホラ話。オチはあからさまに見えている。

やっぱりデイヴ

至る所でデイヴに遭遇する男の物語。パラノイアックな陰謀史観臭にウィルソン・ブライアン・キイの妄想を思い出した。

愛情と共感

「内なる子供」が実体を備えて、大人と一緒に暮らしている……という社会。そんな妙な設定をひねり出したのも、このオチをやりたかったからなのか? 傾向は全く異なるけれど、この唐突なひっくり返し方にウラジーミル・ソローキンを連想した。

これまで
[入手本]2006/05/25 (木)
その後
[読書中]2006/05/30 (火)
[読了]2006/05/31 (水)

[読了]夢見る惑星フォルゴーン / E・C・タブ

夢見る惑星フォルゴーン <デュマレスト・サーガ2>(E.C. タブ)

主人公とヒロインの関係は第一巻の変奏にも見える。二巻目にして早くもシリーズのお約束事項がちゃんと形成されている様子で、非常に安定した感じ。

『バトル・ロワイアル』ばりの命を賭けたゲームに駆り出されるという展開は、その後のシリーズでもよく使われていたような気がする。

これまで
[入手本]2006/05/28 (日)

2006/05/30 (火) [長年日記]

[読書中]元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ

元気なぼくらの元気なおもちゃ(ウィル・セルフ)

飲みに行ったり他の本を読んだりであまり進まず。

元気なぼくらの元気なおもちゃ

表題作。車で移動中の精神分析医と、彼が拾ったヒッチハイカーのお話。奇想コレクションという枠組みとは裏腹にへんてこな要素はほぼ皆無で、物悲しさ漂う物語だ。

ボルボ七六〇ターボの設計上の欠陥について

主人公は表題作と同じ人物で、表題作の数年前のできごとを物語る。さきほどとは正反対のコミカルな物語だが、表題作と続けて読むとあまり無邪気に笑うことはできない。

これまで
[入手本]2006/05/25 (木)
[読書中]2006/05/29 (月)
その後
[読了]2006/05/31 (水)

[入手本]迷宮惑星トイ / E・C・タブ

迷宮惑星トイ―デュマレスト・サーガ〈3〉(E.C. タブ)

生まれ故郷の「地球」の探索を続けるデュマレスト。その旅を描くシリーズ第三作。前作に続いて殺人ゲームに参加することになるデュマレストの死闘を描く。

2005/11/13の文章は

なぜかくもspammerの心の琴線に触れるのだろうか……。→2005/11/13


2006/05/31 (水) [長年日記]

[読了]元気なぼくらの元気なおもちゃ / ウィル・セルフ

元気なぼくらの元気なおもちゃ(ウィル・セルフ)

手強い本であった。

ザ・ノンス・プライズ

本書のラストを飾る、収録作で最長の一編。「リッツ・ホテルよりでっかいクラック」の後日談。序盤は犯罪小説、中盤からは監獄もの、そして後半はいわゆる「いい話」へと、いくつもの顔を備えている。

小説の賞の選考やら予選やらに関わったことのある人にとっては、なかなか感慨深い一編かもしれない。

これまで
[入手本]2006/05/25 (木)
[読書中]2006/05/29 (月)
[読書中]2006/05/30 (火)

[読書中]カレンの眠る日 / アマンダ・エア・ウォード

カレンの眠る日(アマンダ・エア ウォード)

で、引き続き監獄ものを読んでいる。死刑囚の女性たちの、妙に普通な日常が印象に残る。しかしこれ、ミステリと呼べる方向に展開するのかどうか、今のところちょっと疑問である。

これまで
[入手本]2006/05/28 (日)
その後
[読書中]2006/06/02 (金)
[読了]2006/06/03 (土)

[入手本]渋く、薄汚れ。 / 滝本誠

渋く、薄汚れ。―ノワール・ジャンルの快楽(滝本 誠)

副題は「ノワール・ジャンルの快楽」。氏の文章は異常に煽情力が強くて素晴らしい。

われわれは〈ノワール〉力を鍛えなくてはならない。敵は存在する。

そんな煽情文体によるノワール談議である。

その後
[読書中]2006/06/09 (金)

[入手本]ベータ2のバラッド / 若島正・編

ベータ2のバラッド(サミュエル・R. ディレイニー)

ニューウェーヴSFのアンソロジー。なぜかミステリマガジン書評で担当することに。収録作品はこんなの:

  • ベータ2のバラッド / サミュエル・R・ディレイニー ※
  • 四色問題 / バリントン・J・ベイリー ※
  • 降誕祭前夜 / キース・ロバーツ ※
  • プリティ・マギー・マネーアイズ / ハーラン・エリスン
  • ハートフォード手稿 / リチャード・カウパー ※
  • 時の探検家たち / H・G・ウェルズ

※がついているものは初訳。「時の探検家たち」は、「ハートフォード手稿」の補足として収められた“ボーナストラック”。

その後
[読書中]2006/06/01 (木)
[読了]2006/06/03 (土)

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