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2006/09/
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1. 聖戦の獅子 / トム・クランシー&スティーヴ・ピチェニック
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1. ルーシー・デズモンド / 松尾清貴
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1. 戦闘機 英独航空決戦 / レン・デイトン
2. ルーシー・デズモンド / 松尾清貴
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1. ナイチンゲールの沈黙 / 海堂尊
2. 落選作品のゆくえなど
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1. マンアライヴ / G・K・チェスタトン
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オプ・センターシリーズの第九作。もともとクランシーの看板を頼りにして始まったシリーズだけど、今ではこっちのほうがクランシー単独名義のものよりも面白い。丁寧な仕事で読ませる作品だ。
舞台はボツワナ。カトリック神父が武装集団に誘拐される。彼らの要求はキリスト教聖職者の国外退去。窮地に立たされたヴァチカンは、アメリカの国家危機管理センター、通称オプ・センターに助けを求める……という物語。
作中のヴァチカンは、予想外の事態に備えて、いざというときにスペインから軍事面での援助を受ける協定を結んでいる。そんなわけで、本書にはスペイン軍特殊部隊が登場する。
そのことには何の問題もないのだが、まさかの時に法王のために戦うスペイン人というと、どうしてもアレを思い出してしまうのだ。
もちろん、本書のスペイン軍特殊部隊は赤い服など着ていない(はずだ)し、おばあちゃんにクッションを押し当てたりもしない(はずだ)。武器だってちゃんと数えられる(はずだ)。
被害者の内臓を抜き取る連続殺人……なんだけど、狭い人間関係の中で事件が起きていたり、そのわりには謎の秘密機関が暗躍していたり、何だか妙な話です。
あと、帯にマイクル・スレイドがどうとか書いてありましたが、あそこまで暴走はしていないように思います。
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小説ではなく、第二次大戦前半の、ドイツ空軍による英国本土攻撃、いわゆるバトル・オヴ・ブリテンを扱ったノンフィクション。
上巻のおしまい近くまで読んだけれど、まだ戦いについて直接語ることはなく、英独双方の航空機開発史やその運用体制を説いている。ライト兄弟が云々、なんて話が出てきたり、気の長いことである。
ちなみにカーター・ディクスンが『爬虫類館の殺人』に描いているのは、このバトル・オヴ・ブリテンのさなかに起きた密室殺人。ドイツ空軍がおとなしくしていれば、今日あの名作は存在しなかったかもしれないわけで、歴史的にも重要なできごとですね。
うわあ、なんだこれは。
まっとうに事件が起きて、そいつがちゃんと解決されて、その過程で意外な展開にどきどきしたりびっくりしたり、というのをお望みの方にはおすすめしない。
日本神話の研究だとかポール・マッカートニー死亡説だとかフェティシズムとか、さらには唐突に描かれる(本当に唐突だ)女刑事の生い立ちだとかをちらつかされながら、五里霧中の物語をひきずりまわされて、ラストシーンに強行着陸。今もまだ少し困惑している。
楽しかったですよ、ええ。
『チーム・バチスタの栄光』に続く第2作。舞台は前作と同じ病院で、今度は小児科に関わる事件。
謎のつくりは、前作に比べるとずいぶん小粒。緻密だけど地味。ただし、病院というシステムを描きつつ、多彩なキャラクターを巧みに動かして、緊密なドラマを組み立てている。変人官僚・白鳥をも振り回す警察キャリアも登場し、前作で評価されたキャラクター小説としての面が強調されている。
面白く読める作品だけど、今後はもっと謎解き自体の力でひっぱるものも読みたいところ。それにしても、ある意味『マクロス』みたいな話だった。タイトルのダブルミーニングは秀逸。
9/12分へのコメントがあったので……
これまでも、大賞を受賞しなかったけど本になった作品はいくつかありますね。『そのケータイは〜』とか、昨年だとピエロの話とか。で、そういうものは今後もあるんじゃないでしょうか。今年から復活した読者投票も、もしかしたら影響力があるのかもしれません。
(もうちょっと書き足すかもしれません)
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訳文がものすごいことになっていると話題の一冊。どういうわけか、私の行動範囲内の書店では未だに見つからない。
くだんの訳文に関する意見でいちばん感心したのが、「あの訳文は暗号で、実は極秘情報が隠されている」という仮説(mixi内の記述なのでリンクはしない)。
しかしどんな秘密が隠されているのだろうか。
……というくだらないことしか思い浮かばなかった。実物が手に入らないせいで妄想だけが膨れあがってゆく。まるでチェスタトンの巨体のように。
これから読むもの・読み直すもの
Before...
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