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2006/01/
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1. 今年もよろしくお願いいたします
2. 〈亡霊国家ソヴィエト〉を倒せ / ブラッド・ソー
3. 廃墟ホテル / デイヴィッド・マレル
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1. 廃墟ホテル / デイヴィッド・マレル
2. そんなわけで
3. 13のショック / リチャード・マシスン
3
1. オライリー表紙
2. ミステリマガジン原稿
3. 13のショック / リチャード・マシスン
4
1. 仕事始めだけど
2. 森博嗣氏と同じ高校
5
1. ミステリマガジン原稿
2. 地を穿つ魔 / ブライアン・ラムレイ
3. フェアリー・フェラーの神技 / マーク・チャドボーン
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1. 地を穿つ魔 / ブライアン・ラムレイ
2. 奇妙な情熱にかられて / 春日武彦
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1. 13のショック / リチャード・マシスン
2. 休日なので
3. チェコのマッチラベル / 南陀楼綾繁
4. 幻のロシア絵本1920-30年代
5. 喉切り隊長 / ジョン・ディクスン・カー
6. 読みかけリスト
8
1. 推理作家協会賞短編部門
2. 喉切り隊長 / ジョン・ディクスン・カー
3. 奇妙な情熱にかられて / 春日武彦
4. 悲劇週間 / 矢作俊彦
5. 金春屋ゴメス / 西條奈加
6. 獣の夢 / 中井拓志
9
1. TSUNAMI / 高嶋哲夫
10
1. 喉切り隊長 / ジョン・ディクスン・カー
2. 幸運は誰に? / カール・ハイアセン
11
1. 短編部門予選
12
1. アメリカン・コミックス大全 / 小野耕世
2. 奇妙な情熱にかられて / 春日武彦
13
1. 風邪気味なので
2. 帆船と戦車と吉田とドイツ
3. 幸運は誰に? / カール・ハイアセン
14
1. やっぱり体調が
2. チーム・バチスタの栄光 / 海堂尊
3. 最後の喝采 / ロバート・ゴダード
4. 逸脱者 / グレッグ・ルッカ
5. 幸運は誰に? / カール・ハイアセン
15
1. 神の血脈 / 伊藤致雄
2. 獣の夢 / 中井拓志
3. 007/ダイ・アナザー・デイ
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1. ビートルズ・ファンタジー / ラリー・カーワン
2. 獣の夢 / 中井拓志
3. チーム・バチスタの栄光 / 海堂尊
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1. チーム・バチスタの栄光 / 海堂尊
2. 屋根裏の遠い旅 / 那須正幹
3. 今日のメモについて
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1. 30デイズ・ナイト / スティーヴ・ナイルズ、ベン・テンプルスミス
2. 迷宮の神 / コリン・ウィルソン
3. 隣りのマフィア / トニーノ・ブナキスタ
4. 魔術師の夜 / キャロル・オコンネル
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1. 魔術師の夜 / キャロル・オコンネル
2. 血の誓い / デイヴィッド・マレル
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1. 種々の雑用に追われて
2. 文明崩壊 / ジャレド・ダイアモンド
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1. 暁の密使 / 北森鴻
2. 雪の朝
3. 大丈夫でした
22
1. トーテム / デイヴィッド・マレル
2. 旋風伝 レラ=シウ 一 / 朝松健
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1. トーテム / デイヴィッド・マレル
2. 短編部門予選
24
1. トーテム / デイヴィッド・マレル
2. 魔術師の夜 / キャロル・オコンネル
3. くじ / シャーリイ・ジャクスン
4. 瑠璃の契り / 北森鴻
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1. ミステリマガジン3月号
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1. 魔術師の夜 / キャロル・オコンネル
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「廃墟」というものに興味を抱く人は多い。本書の登場人物たちも、そんな廃墟探検家。かつての豪華ホテルに潜入した一行の運命を描くホラー(かな?)。
ホラーだったかどうかは書かないでおこう。
廃墟探検に出かけた一行が体験する恐怖の一夜を描いた小説である。閉鎖されて、まもなく取り壊される予定のホテルに潜入した男女。だが、そこにいたのは一行だけではなかった……。
平板に見えた登場人物の表情が、徐々に浮かび上がってくるドラマが素晴らしい。閉鎖空間での緊張、ホテルの抱えた因縁と惨劇、そして一行が遭遇する暴力と恐怖。それらが絡まり合うクライマックスは実に鮮やか。
ミステリマガジン新刊評用読書はこれにて終了。
異色作家短編集。原稿の合間の軽い現実逃避に。
改めて読むとけっこう怖い。「陰謀者の群れ」なんて、陰謀小説的観点からも興味深い作品だ。
オライリーというコンピュータ関連の技術書を出してる出版社がある。そこの本はたいてい表紙が動物で、レイアウトも一定していて、表紙を見ればオライリーの本と一目で分かるようになっている。
そのオライリー風のブックカバー画像を作れるページがあったので、いろいろ遊んでいた。
http://www.monkeyboy.is-a-geek.org/oracover.jsp
いつのまにか手元の動物写真をレタッチして表紙部分に貼り付けたり。mixi経由でこちらを読まれている方は、mixiでの私の写真が変わったことに気づかれたかと思う。
そんなときこそ実に魅惑的に楽しく読めてしまう。短編集を選んでいるのはせめてもの自制心のあらわれで、これが『地を穿つ魔』だったりした日には原稿が間に合わないことは間違いない。
こういうすぐれた短編って、オチを知って再読してもなおスリリングなのですね。構築美というか、語り口のなせる技だろう。
……だった、ということを今日はじめて知った(Wikipediaの東海中学校・高等学校より)。
同じ高校のミステリ作家といえば、大沢在昌氏もそうだ。大沢氏と同じ高校、というのは私も在学中に知っていた。『新宿鮫』が人気を集め出したころ、ある先生が国語の授業中に、ふと「そういえば昔の教え子が作家になって……」とこの本の話をしていたのだ。
そう、『新宿鮫』はそれなりの進学校で、現代国語の授業にて言及された小説である。このことは覚えておくといい。
ちなみに、昨年の総選挙直後に覚醒剤で捕まった衆議院議員も同じ高校。いけない薬にうつつを抜かす政治家というと、大沢在昌よりはむしろ大藪春彦の本に出てきそうだ。もっともあまり格上ではなく、出番はせいぜい前半まで。復讐に燃える主人公の処刑リストでは、かなり始めのほうに載っている名前だ。本人は厳重な守りのもとにいるつもりでも、主人公はそれをいとも簡単にくぐり抜けて彼のもとにやってくる。凄惨なやり方で痛めつけられて失禁。聞き出したいことを聞き終えたら、主人公はあっさり彼の命を絶って復讐を完遂。その後も彼の存在を置き去りにしてヴァイオレントな復讐劇が繰り広げられ、主人公の行く手には死体の山が積み上がる。憎悪のマエストロ・大藪が放つ禍々しい熱気は、時代を超えて読者の心に暗い炎を燃え上がらせる。大藪を知らぬ若者たちよ、この衝撃に心を震わせるがいい。偉大なり大藪。
で、何の話だっけ。
いやあ楽しい。ホラーなんだから“恐怖”とか“戦慄の”とかいう言葉でもって表すのが本来のありかただろうけど、こいつを読んでいて最初に感じるのは楽しさだ。
根っからのクトゥルー神話好きが、「ぼくの考えた邪神」が大暴れする物語を夢想し、この現実社会を怪奇と妄想のワンダーランドに組み替えてゆくのだ。楽しくないはずがない。
幼い子供が、さまざまな色や形のブロックを組み合わせて「ぼくの考えた乗り物」を組み立てるのに似ている。ブロックの代わりに使うのは、「忌まわしい地底都市」や「狂えるアラブ人が記した禁断の書」や「封印された太古の邪神」だったりするけれど。
そんなラムレイのワクワクしているさまが行間から伝わってきて、とても怖がっている場合ではありません。こちらも驚喜しながら読んでいる。
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副題は「ミニチュア・境界線・贋物・蒐集」。
本書は、ミニチュア愛好、境界線へのこだわり、贋物への欲望、蒐集といった、きわめて個人的に見えるが、実は普遍的で、世間一般には「論ずるに足る」とは思われていないような心の働きについて論じるものである。
それで思い浮かべたのが、エドワード・ケアリーの小説である。
他人の思い出の品を収拾する男や、自分の暮らす街の模型を作ることに専念する双子の姉妹。いびつな、しかしきわめて魅力的な人々の姿が心に残る小説だ。そう、あの主人公たちも「奇妙な情熱にかられて」いたのだ。
幼かったわたしは、田舎に住んでいた。父は保健所に勤めていた。ある農家では、精神の発達が遅れた子供を裏庭の檻に閉じ込めていた。プロパンガスが爆発して、一家全員が焼け死んだ蕎麦屋があった。
てなところから語りだし、幼児期に感じた橋の穴への恐怖を回想するのが冒頭。これはぜひ読まないと。
1950年代から60年代にチェコスで印刷されたマッチラベルを集めて並べた本。シンプルで分かりやすくデザインされた絵が、小さな面積の中に配置されている。
社会主義国ならではの宣伝が目立つけれど、その絵柄は眺めていて飽きない。
革命直後、ロシア・アヴァンギャルドの芸術家たちが取り組んだ絵本作り。やがて、社会主義リアリズムだけが国家公認の芸術様式と定められ、その黄金時代は幕を閉じる。だが、その成果は日本で収拾されていた──。
そんなわけで、これも絵が中心の本。
ついカーが読みたくなって読み直し始めた。カーなら何でもよかった。今も反省はしていない。
http://bookstack.jp/ にだいたい同等の内容があるので、リンクをはずしました。
臆面もなく面白い。ディクスン・カーの大仰なスタイルって、二〇世紀を舞台にした作品では笑いのタネだが、過去の時代を舞台にした作品では輝きを帯びて見えるから不思議だ。
二〇世紀には失われてしまった古めかしいロマンと冒険。ディクスン・カーは間違って二〇世紀に生まれてしまった男なのかもしれない。でも、数々の快作や怪作を楽しめるのは、彼が生まれる時代を間違ってくれたおかげである。
予想どおりの面白さ。今読んでいるのはミニチュア篇だが、自宅の精巧な模型を作った友人の思い出とか、俳句を二文字にまで切りつめる話とか、楽しいエピソードが満載である。
以下は著者がアルバイト先の病院で見かけたもの。
ふと棚におかしなものが置いてあるのが目に入った。一部を斜めに削り取った細長い木片で、古くて全体が煤けたような色になっている。しかも表面には、下手くそな文字がマジックインキで書いてある。「私を捨てないで下さい」と。
「捨てないで」と訴えかける奇怪な木片。だが、この木片には合理的な用途が存在し、書かれた文字にもちゃんと存在意義があったのだ!
……お、エラリー・クイーンの話が出てきた。
明治45年、外交官の父に呼ばれてメキシコに旅立った若き日の堀口大學の物語……だそうだ。ちなみに私にとっての堀口大學といえば、新潮文庫のルパン傑作選である。
デビュー作『レフトハンド』はすさまじく変だったけど、その後はまともな娯楽小説を書いている人の第四作。
某書評用。実はそれほど期待せずに読み始めたのだが、意外に面白く読むことができた。大災害パニック小説というか、日本の防災体制の脆弱さを訴える話。
やはり、規格通りの耐震工法を採用すべきでした。構造部材にもかなり問題があると報告したはずです。しかし、社長はそのまま推し進めた。
なんて旬な台詞も飛び出す。本の刊行は12月15日なので、例の件をどの程度意識したのかは微妙なところ。でも、コレにあわせて話の筋書を変えたとも思えないので、著者にとってはまたしても*1不本意なシンクロかもしれない。
*1 東京を襲う大地震を描いた『M8』刊行後、新潟中越地震やインド洋の大地震が起きたのでした。
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大いに楽しんだ。ナポレオンの時代を舞台にしたスパイ小説としてもたのしめる。最後に明かされる真相にいたっては、本格ミステリのものというよりは、むしろ国際謀略小説のものだろう。それにしても宮部みゆきの某作品みたいな趣向である。
大当たりの宝くじをめぐって、おかしな人たちが騒動を巻き起こす……ようである。
のっけから陰謀史観まみれの小悪党が登場する。作者曰く「責任転嫁の達人」。まあ、陰謀史観というのは「なんでも人為的な事態と解釈する」ことなので、そういう見方は外れていない。
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ミニチュア/境界線/贋物/蒐集 というキーワードに沿って、引用してみたくなるような風変わりなエピソードや小説の一部分をいくつも並べている。この本自体がある種の蒐集の産物と言えるかもしれない。
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現在、amazon.co.jpの本のおすすめがアレグザンダー・ケントと吉田戦車で埋め尽くされている。すすめられるのは身に覚えがないこともないのだが、どういう組み合わせだ……。
で、ようやくそれ以外の本が出てきたと思ったらこんなのでした。
吉田戦車の次はドイツ戦車。
民兵組織(?)“ホワイト・レベル・ブラザーフッド”が改名にいたるくだりなどがたいへんバカバカしくてよい。
ちなみに「NATOの共産主義者」によるアメリカ侵略を警戒する白人優越論者が出てくるが、彼らの妄想はハイアセンが話を面白くするために考えたものではない。実際にそういう陰謀の存在を信じている人がアメリカに存在し、いっしょうけんめい武装していたりするのだ。
例えばこんな人。
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きわめて精緻に組み立てられたバカなお話。メインの宝くじ争奪戦に加え、田舎町の「奇蹟」ビジネス(涙を流すインチキ聖母像などなど)や広大な森林をめぐる買収話などが絡み合うプロットは決して単純なものではないが、個性の強いキャラクターのおかげで分かりやすいものになっている。
それぞれのキャラクターが好き勝手に動き回っているようでいながら、最後はパズルが完成するかのように個々のサブプロットが落ち着くべきところに収束する。八方破れに見えて、実はしっかり計算されている。読む側はその巧妙さに圧倒されることもなく、バカバカしく愉快な展開を楽しむばかり。
世の中、上手いけれど上手さが目立ってしまう作品も多い(私にとってはトマス・H・クックの一連の『〜の記憶』なんかがそうだ)。それに比べると、もはや技巧を読者に意識させないのがハイアセン。素晴らしい。
小学生による小学生の遺体損壊事件。そんなショッキングな事件が起きた小学校で、九年を経て再び似たような事件が……という物語。
事件がネットで話題になっていて、専門に取り上げるサイト群が存在する……というあたりからしても、扱っている領域は『quarter mo@n』に近い。
たまたまTVで放映されているのを見た。
今回の敵役は北朝鮮の軍人。なぜか北朝鮮の軍事施設に日本の兜や日本刀が飾られていたが、そんなことがどうでもよくなってしまうくらいの豪快な展開にただ笑って圧倒されるばかり。
北朝鮮はこの映画に抗議したらしいが、おそらく金正日が登場しないからではないか。「チーム・アメリカ」みたいに重要な役にすればよかったのに。クライマックスはサイボーグ化した金正日とボンドの死闘とか。
しかし最も笑ってしまったのは作品本体ではなく、終了後の「この作品はフィクションであり、実在のものとは関係ありません」というおことわり。呆れながら笑ってしまった。いや、あのね……。
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● ふるやま [お名前の件、大変失礼いたしました。しばらく前に読み終えたのですが、読後感のほうはしばしお待ちを。]
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1962年、ビートルズはブレイクを目の前にして解散した。それから25年。かつてのメンバーでただ一人それなりに成功を収めたポールは、自分の原点だったビートルズを甦らせようとするが……という歴史改変もの。
南北に分断された日本を描いた佐藤大輔『征途』は、同時にハインラインやティプトリーJr.がSF作家にならなかった世界を描いた小説でもあるのだが、「この世界のSFはどうなってしまうんだろう」ということが気になった覚えがある。
ちなみに本書では、ビートルズが存在しなかったために、イギリスの歴史そのものが変わってしまっている模様。
大変満足。J.G.バラードの『殺す』あたりの先に踏み込んだ作品、と感じた。「空気読め」というときの「空気」にまつわる物語、とも言える。
猟奇犯罪を犯す側よりも、それを了解しやすい「物語」として受容する世間の側を描いてみせた作品。
とある大学病院で、難度の高いバチスタ手術を30回近く成功させてきた外科チーム。ところが、三回の失敗が相次いで起きた。原因不明の術中死。病院長は、不定愁訴外来を受け持つ万年講師・田口に調査を命じた……という、病院を舞台にしたミステリ。
わずかな言葉でくっきりとキャラクターを浮かび上がらせて、大学病院内の人間関係をも描き出してしまう腕前は見事。院内リスクマネジメント委員会の委員長なんて、まだ登場すらしていないのに、その事なかれ主義の権化とも言うべき姿勢がすでに印象深い。
満足。これは大賞受賞がすんなり決まったのもうなずける。キャラクターの動かし方が実に巧みなのだ。詳細はtopicsを参照。
「ズッコケ三人組」シリーズの作者による、「太平洋戦争に勝った日本」を舞台にした改変歴史物。
ミッドウェーで勝利を収めた日本は、その後アメリカと講和。戦後も「大東亜共栄圏」を維持している……が、その支配体制は揺らいでいた。中国や東南アジアでは反日紛争が続き、日本軍はベトナムへの原爆投下を検討する……という、レッドサン・ブラッククロス初期案のような暗黒世界である。
主人公は、たまたまこのパラレルワールドに迷い込んでしまった小学生。なので上記のような世界情勢は伝聞の形でおぼろげに伝えられるだけ。全体主義社会に放り込まれてしまった恐怖感と、そこで生きてゆこうとする意志を中心に描いている。
冒頭には憲法第九条が引用されているという、今では煙たがられそうなモノではあるが、改変歴史物に関心のある向きなら目を通してもよさそう。
元サンリオ文庫の復刊。訳者・大瀧啓裕の“固有名詞の音は原語の音に可能な限り近づける”方針は本書にも適用されているようだ。
Dalzielを「ダルジール」と表記していたけれど、後になって実は「ディーエル」だと判明した……なんて例もあるので、考え方としては理解できる。
ただ、訳者あとがきをざっと見ると、著者名の「ウィルソン」を本当は「ウィルスン」としたかった……なんて書かれていて、私にはずいぶん細かいように思えた。
以前ハヤカワ・ミステリ文庫から『夜を喰らう』が出たときは「トニーノ・ベナキスタ」という表記だったけれど、どちらが原音に近いのだろう(←少し大瀧啓裕に影響されている模様)。
キャシー・マロリーシリーズの最新作。読み始めたところ。
序盤は本格ミステリ風。いろいろな素材がぐいぐいねじ込まれているせいか、読んでいて少し疲れた。老マジシャンの描写など、この先の盛り上がりを期待させて楽しいのだけれど。
フランスを旅行中の作家ピーターは、大戦中フランスで戦死した父の墓参のためにある陸軍基地を訪れる。だが、そこには父の墓はなく、その記録もなかった……
昔読んだはずだが内容をあらかた忘れているのでもう一度読んでみる。
それにしてもマレルの不幸は、“映画「ランボー」の原作者”という言葉がついて回ることだと思う。
とかいいつつこんなの読んでるし。
冒頭、「これはエコロジーの本じゃありませんから!」と強調しているので、かえって不安になってしまった。エコロジーの本だったらどうしよう。
読み終えたのは去年の暮れだけど、最後に明かされる秘密などの印象が強烈だったので、topics:暁の密使に少し書いておきました。
帝国ホテルにて授賞パーティ。……と書くとえらく豪勢だが、比較的小さな会場でこぢんまりと。大賞受賞の海堂尊さんが、できあがったばかりの本に関係者の寄せ書きを集めていたのが面白かった。私も参加したのだが、人の本に何か書き込むなんてのは初めてで、何を書いたものか困ってしまった。
二次会は地下のレストラン。『容疑者Xの献身』と本格ミステリをめぐる熱い議論……は特に行われず、もっとのんきで楽しい話題に終始していた(少なくとも私の周囲は)。
さらに飲み足りない人々は、今度はにわかに安い居酒屋へ。過去数回も、二次会以降は宝島社近くの「笑笑」だったりしたので、これは伝統の踏襲とも言えよう。私は途中で帰ったけれど、最終的には3時半解散だったそうな。たかが雪くらいでは人の飲酒欲を抑えることはできないものである。
かつてハヤカワ文庫のモダンホラー・セレクションから出ていた『トーテム』が、もうすぐ創元推理文庫で復刊されるわけですが、その解説を書くことに。そんなわけで、当面マレル仕掛けの明け暮れです。
ちなみに単なる復刊ではない。かつて訳されたバージョンは、マレルの意に添わないまま短縮された版。今回刊行されるのは、後にマレルが復元した完全版である。
ゲラをいただいたので、少しだけ旧版と読み比べてみたが、文章は大きく違う。冒頭の場面からして違う。初読のような気分で楽しめそうだ。
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ひとまずハヤカワ文庫版を再読中。
ひとまずハヤカワ文庫版を再読終了。
こちらはこちらで十分に楽しめる作品だが、確かに端折ったような形跡が見られる構成ではある(後知恵)。登場人物の過去の描き方などはちょっと舌足らずに思えるところも。
怪事件の正体が読者には何となく見えていて、でも登場人物はなかなか気づかず、何人かが気づいても「そんな馬鹿な」と頑強に否定する奴がいて……という「志村うしろうしろ」感ゆえにホラーとして評価されたと思うが、他の作品にも共通する「マレルらしさ」というのはここにも見られる。
やっと下巻に。それにしてもずいぶんゆったりしたペースである。話の展開も、私がそれを読むスピードも。
この雑誌、もともと3月号は1年間のまとめが載るので分厚いのだが、今年はさらに601号記念というわけでいっそう分厚くなっている。
特集の「ジャンル別ベスト短編を読む」が豪華。
ジャンル別に、ジャック・フィニイ / ジェイムズ・M・ケイン / ダシール・ハメット / ローレンス・トリート / アントニイ・バークリー / リリアン・デ・ラ・トーレ / アリステア・マクリーン / リチャード・ハーディング・デーヴィス / デイヴィッド・グーディス / ロッド・サーリング……といった作家の短編を一本ずつ収め、またジャンルごとに解説が付されている。
また、海外ミステリのオールタイム・ベストの集計結果も。ただし結果自体は、昔ながらの名作が並ぶもので、そんなに驚くようなものではない(結局、ウェストレイクとスタークとコウは全部ウェストレイクとしてカウントされたようである)。むしろ、この一年の作品を対象にした「私のベスト3」のほうが読み応えがあると思う(アンケート回答の字数制限が「このミス」などよりも緩いので、いろいろ書かれる方が多いのだ)。
ただ、福井さんも1/25に指摘しているように、変なところが散見されるのも事実。特に247ページは『紙葉の家』みたいでちょっとびっくりした。「『クリスマス・プレゼント』に入っているのは〜」が「『クリスマス・プレゼント』の収録作は〜」とかであれば大丈夫だったのかも。
例の『容疑者X〜』に関する、二階堂黎人&笠井潔の論考も(と言いつつまだ読んでない。ざっと見たところ、二階堂原稿のほうは氏のサイトにこれまで書かれた内容のまとめらしい)。
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下巻に入ると徐々に物語のテンポが上がる。気がついたら読み終えていた。
たぶん単独でもそれなりに楽しめるはずだが、シリーズを順に追ってきた読者向けの作品だろう。
さまざまなジャンルの衣装をまとってはいるものの、中心にあるのはキャシー・マロリーという主人公の存在。ラストの格好いい風景などはその象徴だ。
スタイルはずいぶん違うけど、ヒロインの存在感に"Elektra"あたりを連想した。
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