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2005/08/
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1. 江東花火大会
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1. とあるドキュメンタリーの上映会に行った
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1. ミステリとエルティーンの週末
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1. 女王様と私
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1. アイルランド幻想 / ピーター・トレメイン
2. 影の王国 / アラン・ファースト
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1. 斬首人の復讐 / マイケル・スレイド
2. その某社絡みで
3. サルバドールの復活 / ジェレミー・ドロンフィールド
4. 命題を修正:スレイド+ドロンフィールド+イネスと某社はどちらが強いのか
ここ数ヶ月は家と会社の往復ばかりだったので、機会があればなるべくあちこちに出て行くようにしている。そんなわけでこの日も上映会に。
冒頭、アメリカで起きたある殺人事件のニュースが提示される。ある日系人が、独立記念日にスーパーの駐車場で数人の白人を撃ち、自分も死んだという事件だ。
なぜか日本では全く報じられることのなかったこのニュースに興味を抱いた作者は、事件があったアリゾナの小さな町へと取材に向かう。犯人は、戦時中の日系人収容所で生まれた。公民権運動に揺れていた南部の大学に進学し、その後ベトナム戦争に従軍した経歴を持つ。作者はその生い立ちを追って、収容所のあったカリフォルニア、南部の町、さらにはヴェトナムへと足を運ぶ。
きれいに答えの出る問題ではない。謎はさらに深い謎を呼び、調べれば調べるほど彼の犯行の不可解さが浮かびあがる。そして、作者の事件に対する思い入れの強さも。
諸般の事情で封印されてしまうらしいけれど、もったいないな、と思った。
伊東にてミス連合宿に参加。今年のゲストは石持浅海氏。たいへん親しみやすい雰囲気の方で、たいへん明快かつ論理的なお話をうかがった(が、私は重度の二日酔いで何度か中座した。うう)。 最終日は小田原で途中下車。古本屋→寿司屋をまわって帰った。
今回の裏のヒットは、杉江松恋氏が「資料」と称して持参していたエルティーン。読んでいて脳がグズグズになりそうだった。週刊文春の「淑女の雑誌から」でもおなじみのHな体験の投稿ページは、文体こそ頭の悪い中学生風味だけれど、センスはおっさん向け週刊誌のそれに近い。
それにしても、女子中学生向けファッション誌を読んで爆笑する30代男性の群れ(20代女性も数人いたが……)というのも非常に不気味ではある。
日本の皇室がバッキンガム宮殿を買い取ってしまう小説ではなく、歌野晶午の新作。
主人公は無職/オタク/ロリコン。主な話し相手は「絵夢」と名付けた人形で、彼の脳内では「妹」になっている……という妄想まみれの男が殺人事件に関わってしまう話。冒頭からいろいろ趣向を凝らしているので、ストーリーについてはあまり触れない方がいいだろう。
ともあれ、表紙を開いたところから仕掛けはすでに始まっている。細部から物語全体にいたるまで、さまざまなレベルでの仕掛けが楽しめる作品だ。
ちょっと気になるのが、重要なポイントである主人公の造形。上に記したとおり、すさまじく類型的なのだ。人物造形はもともと歌野晶午の弱点だが、ここ最近の作品では他の要素で弱点をカバーしていた。が、今回は主人公の異様な内面が鍵を握っている物語だけに、そのステレオタイプぶりが目についてしまう。
まあ、それだけに非常に分かりやすい作品に仕上がっている。作中のオタクの妄想も、そんなに強烈なものではない。
外枠の形は『グルーム』に似ているという意見があって、それはその通りだと思うけれど、『グルーム』のような「内と外との緊張感」はここにはない。ミステリとしての仕掛けを支える手段としてのオタク描写であり、そういう意味ではうまく機能していると思う。
アイルランドの伝承を下敷きにした怪奇/幻想小説集。 筋書きはオーソドックスな怪奇小説だが、収録作のすべてがアイルランドの風土に立脚しているところがポイント。
本書では2番目に収録されている「幻の島ハイ・ブラシル」で、アイルランド神話には海の底に住む邪悪な神が存在する、という記述を見て、おおクトゥルー神話だ、そういうネタは出てこないのか、とつい期待してしまった。
……あった! あった!
「深きに住まうもの」。題名からして嬉しくなってしまうくらいベタなクトゥルー神話である。ぐずぐずした男が逡巡しながらしたためる手記。ニューイングランドで幕を開ける物語。排他的な寒村への帰郷。結末がやや緊密さに欠けるけれど、ここまでお約束に忠実なのは素晴らしい。「インスマスの影」を読んだことのない人が読んでもおもしろくないんじゃないか、という懸念はあるけれど。
第二次大戦前夜、不穏な予感をはらんだ欧州を舞台に、ハンガリー人の主人公が数々の秘密任務を遂行する物語。翳りを帯びた情景描写がよい。
主人公の祖国がイギリスやドイツやソ連といった大国ではなく、その狭間で翻弄される小国に設定されているところもポイント。スコープは小さいけれど、スケールの大きさは十分に感じられる。
訳者の方からいただきました。どうもありがとうございます。
三部構成。各部タイトルの訳がすごいことになっている。
仮に四部構成だったらともかく、第五部まであったらどうなっていたんだろう? 教えてください生首さん。
で、一刻も早く読んでしまいたいところだが、目下勤務先の仕事が大変なことになっていて本を読む時間がほとんどとれない。悲しい。
スレイドを読む時間を捻出するには会社を辞めるのが一番の近道だが、どうしたものか。
明日はあるところでプレゼンテーションをすることになった。その中で、メタファーとはどういう概念なのかを簡単に説明しなくてはならない。
で、ふと思いついた例文がこれ。
私の赤いバラは白くなった。
メタファーの説明に使うんだから、もちろんバラが白くなったという主旨の文ではない。
どこに出てきたフレーズだっけ? としばらく考えるうちに思い出した。アリステア・マクリーンの『恐怖の関門』だ。
冒頭と末尾に置かれた「私の赤いバラは〜」のフレーズが心に響く冒険小説。読んだのはけっこう前のことなので細かい筋書きはよく覚えてないけど、おもしろかったなあ。
最近はこの手の小説が新しく訳されることもめったにないし。持ってる本でも読み返そうか。……と、ふと見たら本の山の取り出しやすいところにハモンド・イネスが集中していた。
当分はハモンド・イネスを読んですごそう。でもスレイドを読んでからな。
プルーフをいただいた。あの『飛蝗の農場』のドロンフィールドである。またしてもいかれた話であるらしい(わくわく)。先日、杉江松恋氏がこの本のことを話していたけど、不幸なことに私は酔っぱらっていたので細かいところを忘れてしまった(すみません)。何だか大変なことになってしまうというのは覚えているんだけど。この機会に、あまり予備知識を仕入れずに読もうと思う。
ハモンドすまん。スレイドとドロンフィールドの後だ。
これから読むもの・読み直すもの
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