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解説を書かせていただいた本が届いていた。以前ミステリアス・プレス文庫として出ていた本の、ハヤカワ・ミステリ文庫での再刊である。
実はこれ、ロス・トーマスとしては異色の作品なのですね。マジメなところが。他の作品だと、登場人物はみんな必要以上に肩の力が抜けてたりするのだけど。願わくば、こいつが異色作であることが明確になるくらいにロス・トーマス作品がたくさん復刊されますように。
ちなみに帯は「九代目林家正蔵氏絶賛」。氏が熱心なミステリ好きであるという事実を知ったのは、たしかスチュアート・カミンスキーのリーバーマン刑事ものを読んだときだった。なにしろ「解説・林家こぶ平」である。そういえば朝日新聞の記事でも、「私のヒーロー」としてあげていたのがマット・スカダーだった。
そういえば、こいつもかなり意外性を狙った作品だった。現在ならばともかく、発表当時だったらあまりの意外さに思わず読み返してしまったのではないだろうか。
スピレーンのマイク・ハマーものにも似たようなネタがあったのをふと思い出した。
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これから読むもの・読み直すもの
● 杉江松恋 [あれ? いつの間にかblog化している。 九代目は、文章になると途端にへタレになって毒にも薬にもならないことばかり..]
● ふるやま [あはは。無難、ってのはあるかもしれませんね。]