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2003/06/28 (土)

『バトル・ロワイアルII』刊行を祝う会。

二次会では杉江松恋さんが「霜月蒼さん(♂)の尻はいかに素晴らしいか」について語り続けた。そんな話を聞いてたせいかどうかは不明だが、店を出るころにはかなり気分が悪くなって、中華料理店に行く人々と別れてふらふらと帰宅。私はそっち方面の描写に弱いのかもしれない。


2005/06/28 (火) アルレッキーノの柩とかフィンランドとか

[ミステリ]アルレッキーノの柩 / 真瀬もと (2) 読了

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 楽しめる作品。紹介文はガジェットを前面に押し出していたけれど、どちらかというと主人公を初めとする人々の心情の動きが主体となるおはなしだ。

 小道具の扱いは意外にあっさりしている。特に「十二人の道化クラブ」に集う人々はもっと奇人揃いで、あやしい会則ももっと前面に出てきてもよかったのではないかと思う。芦辺拓やマイケル・スレイドみたいな、呆れたガジェット偏愛を期待してしまったのだが、そういう趣旨の作品ではない。

 ただ、登場人物の描き方もけっこうあっさりしているので、もっと執拗にねちねちと描いてくれてもよかったと思う。

[読書] 雪中の奇跡 / 梅本弘  (1)

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 1939年。ソ連は人口370万の小国フィンランドに侵攻。旧式な装備の小規模な軍隊しか持たないフィンランドはあっさり敗れるかに見えた。だが、彼らは抵抗を続け、次々とソ連軍を壊滅に追いやる。その善戦は「雪中の奇跡」として世界に報じられた……という、「冬戦争」の全貌をまとめた書物。

 貧弱な軍隊で圧倒的な敵に挑むというシチュエーションが泣かせる。私にとっては、世界の中心で会いににいきます、とかそういうのよりも泣ける。

 著者もフィンランド軍に感情移入するあまり、ときどき地の文でフィンランド軍のことを「我々」なんて書いていたりする。別に『裁くのは誰か?』[amazon.co.jp]みたいな趣向ではない(と思う)。著者はフィンランド人ではないので、『病める巨犬たちの夜』でもないはずだ。……というかですね、文章がとても下手なのが泣ける。

 そんなわけで泣いてばかりです。おもしろいけど。


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