2冊たてつづけに読む。
明暗くっきり。
- クライブ・カッスラー『マンハッタンを死守せよ』
- レイモンド・ベンスン『007/ゼロ・マイナス・テン』
前者はプロローグで期待感を煽った分、後半が尻すぼみ。ラストは……いきなりあんな話出されても
一見さんの読者にはかなり辛い。少なくとも一見さんではないと思っていた私も辛かった。誰も止める人はいなかったのか、これ。
後者は「あの007シリーズ」を担うことになった書き手の第一作。ちょっと硬くなってるきらいは
あるものの、007マニアでない人にも十分楽しめる出来ばえ。何より、馴染みの客にはちゃんと馴染みの味を出してくれるのがいい。