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再読。非常に満足。
フリーランスとして生きてゆくためのしたたかさを備えた主人公(減らず口をたたいて我を貫きながらも、譲るべきところでは譲っている)。ストイックな描写。冒頭の異様な光景の意味がきれいに解き明かされる点に代表されるように、ミステリとしての構成は凄まじく緻密。自らの内面をむやみに語らないスタイルならではの驚きも用意されている。ラストの酷薄さも、今となってはどこかで見たような気もするけれど、それでも素晴らしい。
中盤へさしかかる。新人賞の応募原稿に酷似した殺人事件が起きたり、主人公の身辺の事情が明らかになってきたり。
文章プロファイリングの過程を読んで、「ちょっと恣意的じゃないの?」と思う部分もあったのだが、そのへんを逆手に取るような展開に。こりゃいいね。
ちなみに、主人公が審査を務める新人賞では、個人情報保護の観点から、応募者の住所その他を主人公には明かさないようにしている。
が、私の経験の範囲では、原稿と一緒に応募書類もそのまま送られてきたりする(出版社によっては、ちゃんと個人情報を伏せているところもあるそうだ)。こんな扱いの難しいものまで預けられても……と少し困ってしまう。
5本目を読んでいる途中。今月は
……ようにしようと思ったのだが、なにぶん帰りが遅いので、読む体力もないまますぐに寝てしまう。土日に集中しそうな予感。
これから読むもの・読み直すもの