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十数年ぶりに再読。
このシリーズ、話を盛り上げるために謎解きの趣向を盛り込んでいることが多いのだが、本書もそのひとつ。昔の本格ミステリみたいな古式ゆかしい物理トリックが使われていたりするのだ。
デュマレスト・サーガ第2弾。昨日出かけたついでに購入。
題名に反して、フォルゴーンに行くのは後半になってから。前半は惑星ハイヴでの権力抗争が描かれる。抗争の鍵を握るのは、有力者一族のお嬢様。超能力少女でデュマレストに一目惚れという、たいへん素晴らしいシチュエーションである。
このシリーズに出てくるヒロインたちは、どちらかといえば少女に近いのかもしれません。このほうが、日本人には親近感が持てるのではないでしょうか?(訳者あとがき)
わははは。
そういえば昔読んだときには気づかなかったけど、本書の原題は"Derai"。ヒロインの名前をそのままとっているのだ(アンドリュー・ヴァクスみたいだね)。本シリーズにおけるヒロインの重要性がうかがえる。
死刑囚、彼女に夫を殺された女性、そして囚人を診察する医師。死刑執行日に向けて、三人の女性の運命が絡み合う……というお話。
……が到着しました。締切は5/31なので、これから発送しようという方はご心配なく。
ミステリマガジン創刊50周年記念イベント・全3回の最終回。昨日に続いて、今日も三省堂神田本店へ。
進行はミステリマガジン編集長・今井さん。主なトピックはこんなところ。
途中、今井さんがお客さんから意見を求めようとしたものの、特に手が挙がらなかったので
「じゃあ古山さん」
と、いきなり球がこちらに飛んできたものの、うまく対応できずパス1。インプロヴィゼーションの苦手な男です。
いちばん盛り上がったのは後半。翻訳ミステリはなぜ売れなくなったのか? という話題から。これは村上さんも指摘していたけれど、他の娯楽に時間を取られて、本を読む時間などない、というのは大きいと思う。
この話題から派生したのが、書評のあり方に関する話題。ここでもう一度今井さんから球が飛んできて、今度はどうにか対応。そのあと杉江松恋さん→千街晶之さん→三橋暁さん→小山正さん……と、客席にいた書評家/評論家な人たちに次々と打順が回っていった。
終了後には皆さんで飲んでいたのだが、その席でもこの二つの話題を続けていたことです。
座談会でも語られていたことだが、ミステリマガジンの特集はもっといろいろ活用すればいいのに、と思った。(これまた座談会で語られていたことだが)フェアなんぞで復刊させる本を、特集のテーマと連動させるとか。「ミステリ好きならみんな読んでる雑誌」という状態ではないのだから、雑誌の枠内にいるだけではできることにも限りがあるだろう。
最後に、座談会の中で紹介された、直井さん/吉野さん/村上さんのおすすめベスト3を挙げておこう。
赤い収穫(小鷹 信光/ダシール・ハメット)
イプクレス・ファイル(レン デイトン)
これから読むもの・読み直すもの
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