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手強い本であった。
本書のラストを飾る、収録作で最長の一編。「リッツ・ホテルよりでっかいクラック」の後日談。序盤は犯罪小説、中盤からは監獄もの、そして後半はいわゆる「いい話」へと、いくつもの顔を備えている。
小説の賞の選考やら予選やらに関わったことのある人にとっては、なかなか感慨深い一編かもしれない。
で、引き続き監獄ものを読んでいる。死刑囚の女性たちの、妙に普通な日常が印象に残る。しかしこれ、ミステリと呼べる方向に展開するのかどうか、今のところちょっと疑問である。
副題は「ノワール・ジャンルの快楽」。氏の文章は異常に煽情力が強くて素晴らしい。
われわれは〈ノワール〉力を鍛えなくてはならない。敵は存在する。
そんな煽情文体によるノワール談議である。
ニューウェーヴSFのアンソロジー。なぜかミステリマガジン書評で担当することに。収録作品はこんなの:
※がついているものは初訳。「時の探検家たち」は、「ハートフォード手稿」の補足として収められた“ボーナストラック”。
これから読むもの・読み直すもの