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2009年4月の日記

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這いよれ! ニャル子さん

未分類
ASIN:4797354143 逢空万太 / GA文庫

ジャンルの退嬰的な混血がもたらした、忌まわしい冒涜の書。

ニャルラトホテプが漫画とDVDを買い漁る。
ニャルラトホテプが弁当を作ってくれる。
ニャルラトホテプが押し倒されて服を……

そんなわけでクトゥルー神話の新たな地平を切り拓いてしまった作品である。非常にくだらなくて楽しめた。
どんな狂った展開を見せても「まあ無貌の神だから」「まあ這い寄る混沌だから」と割り切れるのも、このキャラクター選定のおかげだろう。誰が混沌に一貫性を期待するだろうか。

いろいろなところから元ネタを引っ張ってきた文章は、クトゥルー神話というものの生い立ちを考えれば、正統に則っていると言えなくもない。そもそもラヴクラフトだって、先行作品からいろいろ引っ張ってきているのだ。

クライマックスに明かされる真相は名状しがたいほどに愚劣で、クトゥルー神話のくせに読後は歪な爽快さを残す。
ダーレス批判などバカバカしくなるような一冊。作品自体がある種の這い寄る混沌であった。めでたしめでたし。

1: 狒狒 『そうそうこれ是非読まねば。』 (2009/04/18 26:17)

2: 古山裕樹 『ぜひお読みください。いひひひ。』 (2009/04/19 15:27)

2009/04/01(水) 風邪でダウン/ブラックメタル

日常
しばらく本業が激務*1だったせいか、いろいろなことが一段落したところで風邪でダウン。二日ほど寝込んでいました。

勤労意欲あふれる社会人ならば自己管理の甘さを反省するところだが、私は「二日くらい倒れるのも仕方なかろう」と考えるような自分に甘い人間である*2

意識を朦朧とさせながら読んでいたのが『ブラック・メタルの血塗られた歴史』。
ASIN:9784944124329 ヘヴィ・メタル界隈ではファッションとして、歌詞の素材として取り上げられることの多い悪魔崇拝。これを全力で真に受けてしまったノルウェー方面のメタル青年たちが繰り広げた、陰惨な暴力をまとめたノンフィクションだ。あちらではブラック・メタル・バンドのメンバーが教会への放火に殺人と、陰惨な事件を起こしている。残虐神マイケル・スレイドの聖典『グール』の世界である*3
北欧ブラック・メタル界の人々も写真付きで登場するのだが、corpse paintの顔*4で載ってる人も多く、正直なところ個人の識別には役に立たない。

こんなのばかり読んでいたわけではないですが、それはまた改めて。ちなみにミステリマガジン新刊評用の読書もぶじ完了。

*1 : 世の中いくらでも上はいるので、あくまで自分の基準に過ぎないが

*2 : 他人にも甘い(つもりだ)

*3 : 念のため書いておくが、『グール』はブラック・メタル隆盛以前に書かれた小説。主題歌はアリス・クーパー&グリム・リーパー

*4 : 目の周りだけ黒く塗って顔全体を白く塗る。“クラウザーさん”だ

1: 狒狒 『>ブラック・メタル隆盛以前に書かれた小説 勉強になります。』 (2009/04/02 5:15)