■ミステリマガジン8月号……というよりも犬の系図
「隔離戦線」のページで豊崎由美さんが、『ベルカ、吠えないのか?』ISBN:4163239103について、「犬の系図を載せて欲しかった」ということを書かれている。
私も欲しい。もっとも、単純に犬の系図が載ってるだけだと、最初に読むときには目の毒だ。きっと、未読のページに出てくる犬まで載っているから。
電子化されていて、現在読んでいるページのノンブルを入力すると、その範囲ですでに書かれているはずの情報だけまとめて出してくれる。そういうインタラクティヴな犬系図が欲しい、と思った。
■[読書]雪中の奇跡 / 梅本弘 (2) 読了
文章がアレだというのを差し引いても面白く読むことができた。強大な敵に劣勢な軍隊で挑むという泣かせるシチュエーションのおかげだろう。多数の写真も、文章がアレなのを補っている(もっとも、フィンランドの地理なんてよく知らない上に、地図が少ないので戦況がわかりにくい)。
ナポレオンにしてもヒトラーにしても、ロシアに攻め込んだ外国の軍隊は"冬将軍"に痛い目にあわされている。そのロシアの兵士たちが、フィンランドの冬に苦戦するさまは興味深い(温暖な地方から集めてきた兵士も多かったようだ)。ここでの経験が、後のドイツ軍との戦いにも活かされたのだろうか。
同じ著者による、第二次ソ・フィン戦争を描いた『流血の夏』ISBN:449922702Xも手に入れてみた。
1: shinta 『見出しを見て、犬の系図を作ってくれたのかと思ったよ。』 (2005/07/01 13:36)
2: ふるやま 『ご期待に添えずすいません。ヒマだったら作るんですが……』 (2005/07/01 24:24)
3: nobu 『しっかし、すごい読書量ですよね。年何冊ぐらい読まれるんですか?』 (2005/07/01 26:14)
4: ふるやま 『実はちゃんと数えたことがないので、はっきりしません…。でも、書評を書く人としては、決して多い方ではないんじゃないか、と思います。』 (2005/07/02 11:54)
5: こじま 『「犬の系図」が気になって『ベルカ、吠えないのか?』を読み始めました。PCで縁戚メモをとりながら読んでいるので電車の中で読めません...』 (2005/07/13 13:46)