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2005年12月の日記

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モンスター伝説

ホラー
仁賀克雄編 / ソノラマ文庫

「モンスター」をテーマにしたアンソロジー。

収録作

血の末裔 / リチャード・マシスン

吸血鬼にあこがれる少年の心情を描いた短編。吸血鬼に対するちょっと変わったアプローチが面白いと思ったら、よく見れば『地球最後の男』の作者ではないですか。納得。

鉄仮面 / ロバート・ブロック

 第二次大戦中のフランス。レジスタンスの窮地を救った鉄仮面の正体は? ……鉄仮面の素顔にかかわる種明かしはとっても陰謀小説めいていてよい。地底のシーンが重要な位置を占めているところも地底小説好きには好印象。ホラーとして云々というのは抜きにして、私の嗜好には最も合う作品。

これぞ、真説フランケンシュタイン / ハリー・ハリスン

 見世物小屋でフランケンシュタインめいた怪物をみた新聞記者と、興行師とのやりとりが主体の物語。この手の短編では定番のオチだけど、演出はなかなかいい。

魔犬 / フリッツ・ライバー

 灯火管制下の大都会。百貨店に勤める一人の男の恐怖心は、はたして妄想なのか……? 「都市生活者の不安」をホラーの形で描いて見せた快作。

サド侯爵の髑髏 / ロバート・ブロック

 サド侯爵の頭蓋骨を手に入れたディレッタントの運命は……? スタンダードな怪奇小説。

骨 / ドナルド・ウォルハイム

 古代エジプトのミイラが蘇生する……という話だが、正直なところミイラが出てくる話なら他にも面白いものがあるだろうに、と思ってしまう。

射手座(サジターリアス) / レイ・ラッセル

 フランスで起きた連続猟奇殺人を回想する老貴族と、その話を傾聴する青年。切り裂きジャック、ジキル博士とハイド氏、青髭(ジル・ド・レイ)といったネタを詰め込んだ作品。グラン・ギニョールの使い方など、初期のディクスン・カーみたいな雰囲気。

2005/12/31(土)

日常

大晦日なので

もっぱら掃除と整頓に明け暮れる。

[] 文明崩壊 / ジャレド・ダイアモンド

ISBN:4794214642

ISBN:4794214650

本日購入。

『銃・病原菌・鉄』で、世界各地の文明のたどった道筋の違いを自然条件の違いをもとに比較してみせた筆者。今度はさまざまな社会が衰退した過程を検討して、現代社会が生き延びる道を探る……らしい。

[]フェアリー・フェラーの神技 / マーク・チャドボーン

ISBN:4894490315

2003年度の英国幻想文学大賞短編部門受賞作。絵画「フェアリー・フェラーの神技」に魅せられた男の物語らしい。

著者略歴を見ると

現在は森の奥に住み、環境保護と呪術のかたわら、精力的に執筆中。

とか素敵に怪しいことが書かれていた。

訳者解説にもあるとおり、Queenに同名の曲がある。

ISBN:B00016ZQWA

2005/12/30(金)

日常

昨日飲み過ぎた

というわけで今日はおとなしく過ごす。

[] 地を穿つ魔 / ブライアン・ラムレイ

ISBN:4488589022

訳者の方から送っていただきました。ありがとうございました。

ヨーロッパ各地で相次ぐ群発地震。その影には人知を越えた存在が潜んでいる──クトゥルー眷属邪神群に、禁断の知識をもって立ち向かうオカルティスト、タイタス・クロウの活躍を描くシリーズ作品。クトゥルー神話に派手な活劇要素を持ち込む手法のはしりである。

ちなみにこのシリーズ、先に短編集が訳されている。

ISBN:4488589014

同文庫の「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」を意識したかのような邦題だが、実際この本でのタイタス・クロウはまさに名探偵。オカルティックな世界の論理に従って謎を解き明かすのだ。

2005/12/29(木)

日常

移転元のサイトに

こちらへのリンクを張った。

当面は元のサイトのデータも残しておくつもりです。

2005/12/28(水)

日常

韓国の大学入試の風景

http://www.asahi.com/international/update/1228/009.html

拳を固めて何か叫んでいる半裸の若者たち。とても大学入試の風景には見えないのだが、いったい何をしているのだろう?

[]〈亡霊国家ソヴィエト〉を倒せ / ブラッド・ソー

ISBN:4150411026

「もし冷戦が終わってなかったら? あるいは終わったとわれわれは考えたが、ソヴィエトは死んだふりをしているだけだったら?」

というわけで、ひそかに力を蓄えた秘密組織「新ソヴィエト社会主義共和国連合」がアメリカに牙を剥く……というアクションもの。