▼ 2005/03/28(月)
【日常】
■[読書] ララバイ / チャック・パラニューク (2) 読了
モンティ・パイソンの「ギャグ爆弾」を思い出した。誰もが笑い死にする恐怖のギャグ。イギリス兵たちがそのドイツ語訳を戦場で読み上げると、ドイツ兵たちが次々と笑いながら倒れてゆく……。
ちょっと構図は異なるけれど、この本はそんな「ギャグ爆弾」を手にしてしまった男が主人公。危険な「ギャグ爆弾」を葬り去るための彼の旅路の行き着く先は……という物語。
徐々にエスカレートする展開は他のパラニューク作品と同様で、勢いのある文体もいつもどおり。時系列のかき混ぜっぷりは控えめ。
『チョーク!』ISBN:4152085495とならんで、初パラニュークに適した作品だと思う。
▼ 2005/03/24(木)
【日常】
■第6回小学館文庫小説賞
下読みなどを少しお手伝いしたので、贈賞式&パーティに行ってきた。
受賞作は河崎愛美『あなたへ』。ちなみに作者はまだ16歳。
下読みでこの作品を絶賛した池上冬樹さんによると「泣ける話」であるらしい。小学館としては『世界の中心で~』や『いま、会いにゆきます』のような位置を狙っているのだろう。
最後まで候補に残った作品の中に、私が下読みで推したものが2作あった。どちらもバカバカしいアイデアを核にしたホラー。私はそういうのが好きだ。
■昼酒
ちなみに、パーティがあったのは昼間(受賞者が未成年だから配慮したのかな)。その後、下読みの4人と小学館の方と蕎麦屋で昼酒。
■CD買った
酔っぱらったままCDを購入。
最後のは、ジャケットのクトゥルー風タコ頭とか、"Silver Key"という曲が収録されているあたりで思わず購入してしまった。素面ではなしえないわざである。
いいかげん、クトゥルーのにおいがするというだけの理由でCDを買うのはなんとかしなくては……
■[読書] ララバイ/チャック・パラニュークISBN:4152086238
パラニュークの新刊。ミステリマガジン書評用に。