ようこそゲストさん

Bookstack

メッセージ欄

『[読書]』 で検索

2005/03/05(土) ちびくろさんぼその他

日常

[]起爆国境

「ちびくろさんぼ」と同じく舞台はインド。とはいえ、こちらはインドとパキスタンの対立をえ扱った作品で、もちろん虎は出てこない。

「ボブ、わたしは、これがジャックの建てた家というあの童謡とおなじだということをいいたいだけだ。ひとつのことが、つぎのことにつながり、それがまたべつのことへとつながってゆく。ひょっとして杞憂かもしれないが、どのみちかんばしい状況ではない」(p188)

 おおドミノ理論だ。もちろん共産主義の拡散を警戒しているわけではなく、インドとパキスタンの間で核が使われたら、中国だって台湾に使うかもしれないし、そうなりゃロシアだって(以下続く)、という理屈。で、こういう理屈に基づいてアメリカ政府がひそかにインドとパキスタンの間に渦巻く謀略に介入する。

[]死の会計

2/3ほど終了。今のところミステリとしてはやや物足りない感じだが、読み物としては実にユーモラスで楽しい。『小麦で殺人』なんかは、ミステリとしてもなかなかよくできていたんだけど。

2005/03/04(金) 大雪の日

日常

[]ねじの回転

ISBN:4087745856 

大雪なのでふと思い出す。

2.26事件に揺れる雪の帝都で、未来の人間と当時の人間が歴史を「修復」するために、えらく泥臭い試行錯誤を続ける話。

何年か前に、とあるソフトウェアの拡販用にFlashでムービーを作る仕事をしたことがある。あのときの様子を思い出す。「そのアイコン、もっと真ん中にしたほうが」といっては少し手直し、「キャプションの表示が遅すぎないか」といっては直し。えらく瑣末な作業の積み重ね。2.26事件の話なのに、たいへん制作現場っぽい雰囲気だった。疲労してるのに妙にモチベーションの高い登場人物の様子とか。

[]起爆国境

 一昨日は文句をたれたけど、読み始めると意外と楽しく読める。実のところ、毎回舞台を変えるだけで話の構図は似たようなものだったりするのだけれど。それはそれで、別に非難されるべきことではない。

[]死の会計ISBN:4846005240

 自慢できない経営状態のコンピュータ会社に、凄腕会計士が送り込まれて大騒ぎ……という話だけど、背景は1960年代。コンピュータ会社といっても今日のそれとはずいぶん様子が異なる。なにしろ主力商品がレジスターだったりするのだ。

 全体としてユーモアの色が濃い。最後までこれを維持できればなかなかいい感じ。

2005/03/02(水) 飲んだ翌日

日常

[]忌まわしき絆

読了。当時はともかく、今日ではすっかり手垢にまみれたネタと、当時もすでに使い古されていたのではと思えるネタが複合していた。こういうB級臭さは好きなんだけれど、この本の素朴な味わいとはあまり合わないような。

[]起爆国境ISBN:4102472320

クランシー&ピチェニックというと、「ネットフォース」のヨレヨレぶりもあり、ちょっと悪い予感とともに読み始める。まあ、こちらのシリーズはそれなりに読めることが多いけれど。

2005/03/01(火) もう3月か...

日常

[]忌まわしき絆

中盤も過ぎたけれど、モダーンなホラーにくらべるとずいぶんのどかな感じ。語り手たちは英国の田舎を旅しながらのんびりと謎に迫っている。これがディーン・クーンツの本だったら、今頃はもう大変なことになっているはずだ。

超常現象を扱う手触りは古典的な怪奇小説のそれに近い。

2005/02/28(月) 青山ブックセンターとか

日常

[] 忌まわしき絆ISBN:4846005232

 次号のミステリマガジン書評用。今のところ英国本格ミステリみたいな雰囲気だけど、どうやらモダンホラーみたいな話であるらしい。ひと昔前の創元推理文庫にひっそり収まっていそうな感じ。

[]十三番目の陪審員ISBN:4043587015

 そういえばこれ、陰謀小説なのだな。topicsに追記。