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小説ではなく、第二次大戦前半の、ドイツ空軍による英国本土攻撃、いわゆるバトル・オヴ・ブリテンを扱ったノンフィクション。
上巻のおしまい近くまで読んだけれど、まだ戦いについて直接語ることはなく、英独双方の航空機開発史やその運用体制を説いている。ライト兄弟が云々、なんて話が出てきたり、気の長いことである。
ちなみにカーター・ディクスンが『爬虫類館の殺人』に描いているのは、このバトル・オヴ・ブリテンのさなかに起きた密室殺人。ドイツ空軍がおとなしくしていれば、今日あの名作は存在しなかったかもしれないわけで、歴史的にも重要なできごとですね。
1: あまの 『初めて書きます。宝島社の「このミステリーがすごい大賞」を見たものです。古山先生が一次選考で選んだ作品がすべて二次選考も通過された...』 (2006/09/13 11:25)
被害者の内臓を抜き取る連続殺人……なんだけど、狭い人間関係の中で事件が起きていたり、そのわりには謎の秘密機関が暗躍していたり、何だか妙な話です。
あと、帯にマイクル・スレイドがどうとか書いてありましたが、あそこまで暴走はしていないように思います。
そんなわけでポール・パインの登場する「栄光」三部作の三番目。
前半でさっそく後頭部を殴られる。
「また頭だ!」おれは自分にいいきかせた。「いつもきさまは、頭のうしろばかりやられるじゃないか。ベッセマー鋼鉄帽でもかぶるとするか」
ちょっと笑ってしまった。当時すでに「お約束」だったわけですね。
今のところ軽快&ユーモラス。帯には「コージー&ハードボイルド&ファンタジイ」とあったけど、少なくともハードボイルドではない。
あんまりだと思ったのでちょっと再読。
1: あまの 『初めて書きます。宝島社の「このミステリーがすごい大賞」を見たものです。古山先生が一次選考で選んだ作品がすべて二次選考も通過された...』 (2006/09/13 11:25)