▼ 2002/12/05(木)
【日常】
■オーストラリア大使館へ。
今回オーストラリア作家のミステリ3作が邦訳されたが、その後援がオーストラリア政府なのだとか。
作家による作品朗読などもあったのだが、まさか大使館のホールで、男女がまぐわったりするさまを聞かされるとは思わなかった。
ただ、「オーストラリアのもの」として国籍を強調する意義(オーストラリア側はともかく、読者の側の)はよくわからない。
(書店の店頭で見るかぎりでは、「オーストラリア産」をそんなに強く主張してるわけではないが)
会場でミステリ関係者でない方と話していて思い出したが、グレッグ・イーガンもオーストラリア作家である。
この人の場合、もはや「どこの国の作家か」なんてことはあまり重要ではないのだが。
ちなみに、こういう英米以外の英語圏で気になるのはカナダ。
なにしろ「アメリカの隣」で、制度も文化もアメリカと大きく異なるわけではない(例えば日本と韓国の差異に比べれば、微々たるものだ)。
うかうかしてると自国のアイデンティティが失われてしまうかもしれないのだ。
マイケル・スレイドみたいないかれた作家の小説でも、ときどき微妙な対米感情の発露が見られて興味深い。
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