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2004/06/14(月)

日常

帰宅後は「このミス」大賞応募原稿ばかり

読んでいるので、読書時間がほとんど通勤電車内に限られてしまっている。

とりあえず、最近読んだものの感想をいくつか。

『夜の回帰線』マイケル・グルーバー
新潮文庫からもうすぐ刊行の予定。
"秘境"の呪術が現代都市を侵犯する物語。長すぎると感じる部分もあるけれど、キャラクター造りは印象に残る。
『蹴りたい田中』田中啓文[isbn
4150307628]:駄洒落もここまで徹底すればひとつの論理体系になってしまう。楽しい脱力感でいっぱいだ。
『禁じられた楽園』恩田陸[isbn
4198618461]:『パノラマ島奇譚』へのオマージュとは言われているが、居心地の悪さ(あるいは不安)を感じさせる本書のベクトルは、むしろ『パノラマ島奇譚』の逆を向いているのでは。パノラマ島は居心地のよい"楽園"だったのだ。たとえ世間から見れば猟奇的であっても。
もっとも、同じ方向を向いていないだけに、ホラーとしては非常に楽しく読むことができた。

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