【日常】
メッセージ欄
2005年5月の日記
▼ 2005/05/08(日)
【日常】
■[ミステリ] 鳥飼否宇 / 痙攣的 モンド氏の逆説
連休の間にこんなバカな本ばかり読んでいると、すっかりバカになってしまって明日からの社会復帰に差し支えそうだ。
美術評論家・寒蝉主水が遭遇する殺人事件とその解明を描く連作短編……という形をとっているものの、読んでいるうちに「なんだこれは?」と気になる記述が続出。で、四編目の「電子美学」で狂った展開を迎えた後、五編目の「人間解体」でとんでもないことになってしまう。
終盤の狂いっぷりは半端ではない。話の辻褄は合っているけどヘンである。『百番目の男』を『魔女が笑う夜』とするなら、これは『迷宮の暗殺者』。
実に楽しかった。なんですかあの凶器は。
■小説すばる新人賞(二回目)
そうそう、まだこれを読まねばならないのであった。
■それはさておき
先月はクレイグ・ライス月間でしたが、今月はロス・トーマス月間です。
▼ 2005/05/04(水)
【日常】
■[ミステリ] ジャック・カーリイ / 百番目の男
衝撃の真相が明かされた瞬間、あまりのことに笑ってしまった。カーター・ディクスンの『魔女が笑う夜』ISBN:4150704082 みたいな話。
こんなオチが存在しうるシチュエーションを作るために、作者が費やした努力はなみたいていのものではない。半ば呆れつつも畏敬の念を抱いた。
バカなオチをのぞけば、できはいいけどふつうのサイコ・スリラー。二作目ももうすぐアメリカで出版されるらしいが、作者が自分の長所を理解していることを祈るばかり。