■[読了]喉切り隊長 / ジョン・ディクスン・カー
大いに楽しんだ。ナポレオンの時代を舞台にしたスパイ小説としてもたのしめる。最後に明かされる真相にいたっては、本格ミステリのものというよりは、むしろ国際謀略小説のものだろう。それにしてもみたいな趣向である。
■[読書中]幸運は誰に? / カール・ハイアセン
大当たりの宝くじをめぐって、おかしな人たちが騒動を巻き起こす……ようである。
のっけから陰謀史観まみれの小悪党が登場する。作者曰く「責任転嫁の達人」。まあ、陰謀史観というのは「なんでも人為的な事態と解釈する」ことなので、そういう見方は外れていない。