ようこそゲストさん

Bookstack

2006/09/14(木)

日常

[][]ナイチンゲールの沈黙 / 海堂尊

『チーム・バチスタの栄光』に続く第2作。舞台は前作と同じ病院で、今度は小児科に関わる事件。

謎のつくりは、前作に比べるとずいぶん小粒。緻密だけど地味。ただし、病院というシステムを描きつつ、多彩なキャラクターを巧みに動かして、緊密なドラマを組み立てている。変人官僚・白鳥をも振り回す警察キャリアも登場し、前作で評価されたキャラクター小説としての面が強調されている。

面白く読める作品だけど、今後はもっと謎解き自体の力でひっぱるものも読みたいところ。それにしても、ある意味『マクロス』みたいな話だった。タイトルのダブルミーニングは秀逸。

[]落選作品のゆくえなど

9/12分へのコメントがあったので……

これまでも、大賞を受賞しなかったけど本になった作品はいくつかありますね。『そのケータイは~』とか、昨年だとピエロの話とか。で、そういうものは今後もあるんじゃないでしょうか。今年から復活した読者投票も、もしかしたら影響力があるのかもしれません。

(もうちょっと書き足すかもしれません)


名前:  非公開コメント   

  • TB-URL  http://bookstack.jp/adiary.cgi/01398/tb/