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2003/12/08(月)

日常

『家守』

日本海軍が真珠湾を攻撃し、ジョン・レノンが死んだ日。

歌野晶午『家守』を読み始める。世間で評判の『葉桜の季節に君を想うということ』は、せっかくの仕掛けが演出の弱さで空回りしているように思えてならないのだが、こっちは地味ながらも好感触。

この人は15年くらい前に島田荘司の推薦文つきでデビューしたのだが、今にして思えばそれが最大の不幸だったのではないだろうか。デビュー作の解説であんな恥ずかしいことを暴露されるのは災難としか言いようがない。しかも島田荘司はああいう話を書くのが必要以上に上手いので、妙に印象に残ってしまう。作品自体も、トリックはさておきそいつを効果的に見せる、ということに全く気を配っていないので弱ってしまった記憶がある。


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