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2003年12月の日記

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2003/12/20(土)

日常

後輩の誕生祝→またしても朝まで。

例の面々でなかったのが救いか。

幻のハリウッド

小説
ASIN:4488598013 デイヴィッド・アンブローズ / 創元推理文庫

題名どおり、ハリウッドを舞台に起こる奇妙な物語を収めた短編集。

収録作

生きる伝説

フィリップ・K・ディックの短編を連想させる。最後の一行のダブル・ミーニングが効いている。

ハリウッドの嘘

O・ヘンリーばりの「いい話」を、ぐいっとねじ曲げてみせた。善意がもたらす悲喜劇を描いた、残酷にして暖かい一編。

リメンバー・ミー?

名優たちの幽霊といえば、『冷たい心の谷』にも登場していた。題材そのものは、アメリカではかなりポピュラーな都市伝説らしい。ヒーローやアイドルの不滅を願う心理から生まれたのだろうか。「源義経がジンギスカンになった」という説を思い出す。

へぼ作家

最後の一行がフレドリック・ブラウンの短編を連想させる。もしブラウンが、パソコンが普及した時代に活躍していたら、真っ先にこういう短編を書いていたんじゃないだろうか。

名前の出せない有名人

スタンダードな物語を、奇抜なシチュエーションのもとで描く小説がある。ありがちなハードボイルド私立探偵がナチ支配下のベルリンで活躍する『偽りの街』とか、あるいはハイジャックされた飛行機という閉鎖空間での殺人捜査を描く石持浅海『月の扉』なんかもそのくちだろう。で、この作品もそれ。ふつうの恋愛小説なんだけど、男はポルノ男優、女はポルノ女優という設定が話をおもしろくしている。

ぼくの幽霊が歌ってる

短編小説でなければできない幻惑の語り。『冷たい心の谷』にも描かれた虚飾の世界の一面が、「虚飾」を虚飾と感じない男の口から語られる。

ハリウッド貴族

小粒でぴりりと辛い犯罪小説。
  • 迷宮の暗殺者 Bookstack 古山裕樹
    デイヴィッド・アンブローズ / ヴィレッジブックスミステリというと、たいていは「最後にびっくり」だ。最後の一行で読者を驚かせようと工夫を凝らす作家も珍しくない。ただし世の中には、「真ん中でびっくり」という作品もないわけではない。殊能将之『黒い仏』とか、ある...

2003/12/19(金)

日常

仕事関係の本ばかり読んでいたせいで

『ジェニファー・ガバメント』は進まず。

職場にて、

スペンサー・シリーズの文庫を全部読んでる人がいたことを知る。当然『チャンス』も読んだとのこと。

新宿にて忘年会。

結局朝まで6人くらい残っていた。またしても例の面々が残っていたことは言うまでもない。

2003/12/15(月)

日常

並行して

幻のハリウッド』を読み始める。

「リメンバー・ミー?」はなかなか好みの話。語り手がアレだから、という理由だけではないです。