メッセージ欄
▼ 2005/06/22(水) 384人のお祖母さん
■あるいは『誕生パーティの11人』ISBN:4488227015
そんなわけで20歳になりました。
お前が20歳のわけはないだろう、という方もあるかもしれませんが、要するに『12時の音楽浴』 / 海野D ISBN:4150300739 ということです。
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▼ 2005/06/18(土) 「このミス大賞」折り返し
■[読書]The Marine Art of GEOFF HUNT / Geoff Hunt
今月末にでるHMMの書評で、パトリック・オブライアンの帆船小説を担当したのだけれど、その表紙の絵を描いている画家の本。
メインはやはり帆船の絵。過去の世界のものだけに、けっこう綿密なリサーチを重ねて描いているようで、そういう凝り方には好感が持てる。帆船だけじゃなくって、中には現代のイギリス海軍の艦艇やヨットレースの風景を描いた絵も。
私はそっちの方面はあまり強くないのだけれど、イギリス帆船小説の世界がお好きな方なら、深く楽しめるかもしれない。
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▼ 2005/06/14(火)
■「このミス大賞」
ここしばらく、通勤電車の中で本を読み、家では「このミス大賞」応募原稿を読む生活が続いている。
平日は帰りが遅いので、読むのは深夜。眠気に負けて中断することが多い。……が、睡眠時間を削ってでも最後まで読みたい作品に出会えることもあるのが嬉しいところ。こういうことがあるから、面倒だとわかっていても引き受けてしまうのだ。
ちなみに、通勤電車で読んでいるのは……逢坂剛だったりJ・P・マンシェットだったりマーガレット・ミラーだったり、ほとんど再読ばかりだ。
■ジーヴズの事件簿 / P.G.ウッドハウス
で、これも通勤電車で読んだ。
しばらく前に国書刊行会から出た『比類なきジーヴス』ISBN:4336046751とほぼ同じ内容。文春のほうが収録作品数は多く、さらにイーヴリン・ウォーや吉田健一によるウッドハウス讃も収められている。
国書も文春も、引き続きウッドハウスの本を刊行する模様。ただし国書刊行会はジーヴスの活躍する作品をとりあげ、文春はウッドハウスが描いた他のキャラクターにスポットを当てるので、2巻目からは内容が重なることはないはずだ。
のび太のくせに生意気な若旦那のバーティと、常に冷静沈着なドラえもんであるジーヴスの愉快なお話。気楽に楽しめるけれど、実はきわめて入り組んだ筋書きで、それを複雑と感じさせない手際が素晴らしい。
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▼ 2005/06/03(金) 大風呂敷
■マイケル・マーシャル / 死影
名義が変わってるけど、マイケル・マーシャル・スミスの新作。
文明の起源にさかのぼる陰謀妄想が炸裂。よくある電波といってしまえばそれまでだが、電波をうまく使ってサスペンスを組み立てている。
■クライブ・カッスラー / オデッセイの脅威を暴け
ベテランの最新作。半分読了。今回もまた、歴史の通説をひっくり返すネタと、現代的な謀略とが同時進行。ちゃんと絡み合うのだろうか、と不安になる。
いや、なんだかんだで最後はきちんと大風呂敷をたたんでくれるのならいいんだけど、この人の場合、たまに過去と現在の二つのネタがずっと併走したまま混じり合うことなく終わることも少なくないので……。
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▼ 2005/06/01(水) Always Look on the Bright Side of Life
1: 2005年06月02日(木) 午後9時50分
10年ほど前、海外へ留学する友人への餞に何冊か本を贈ったことがあります。そのときにミステリではポケミスの『怪盗ニック』シリーズ、それと『暴徒裁判』を選びました。最近どちらも新訳・文庫化され、あのときの選択は間違ってなかったなあ、と勝手に思っています。マローンが犬のヘラクレスと歩く(走る)場面が一番好きで、生きていることは(それだけで)素晴らしい。だから他人の人生を奪ってはいけない、と素直に思います。
2: 2005年06月03日(金) 午後0時16分
ああ、それは楽しいセレクションですね。「怪盗ニック」も、とても密度の濃いシリーズですし。
『暴徒裁判』のあの犬は、ラストシーンのアレが素敵で気に入っています。
3: 2005年06月04日(土) 午後10時40分
今回新訳を読んで、「ラストシーンのアレ」を全く忘れていたことに気づきました(記憶力やばい)。心に残るシーンってのは人によって違うものだ、ということにしといてください……。
他に何を選んだかもあまり憶えていないのですが、新刊で入れたはずの本の奥付をみると1992年でした。13年ぶりに『暴徒裁判』に再会したような気分です。
偶然見つけたサイトで、あまりに懐かしく、つい「ツッコミ」に懐旧談を書いてしまいました。どうもお邪魔しました。
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