▼ 2006/06/02(金)
【日常】
■[読書中]カレンの眠る日 / アマンダ・エア・ウォード
中盤。3人の主人公のうち、死刑囚以外のふたりの日常には変化が訪れる。
3人それぞれの日常が順番に語られる形をとっているのだが、悲哀が最もストレートに描かれているのは死刑囚でもなければ夫を殺された女性のパートでもなく、人を殺したり身内を殺されたりという経験のない医師のパートだったりする。
特に夫を殺された女性の語り口(彼女のパートだけ一人称である)はユーモアを前面に押し出している。『暴徒裁判』の解説に書いたような、悲哀に裏打ちされた明るさを感じた。
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