ようこそゲストさん

Bookstack

2006/06/02(金)

日常

[]カレンの眠る日 / アマンダ・エア・ウォード

ISBN:4102159517

中盤。3人の主人公のうち、死刑囚以外のふたりの日常には変化が訪れる。

3人それぞれの日常が順番に語られる形をとっているのだが、悲哀が最もストレートに描かれているのは死刑囚でもなければ夫を殺された女性のパートでもなく、人を殺したり身内を殺されたりという経験のない医師のパートだったりする。

特に夫を殺された女性の語り口(彼女のパートだけ一人称である)はユーモアを前面に押し出している。『暴徒裁判』の解説に書いたような、悲哀に裏打ちされた明るさを感じた。

[]The Man from the Diogenes Club / Kim Newman

ISBN:1932265171

舞台は1960~70年代の英国。主人公は秘密機関ディオゲネス・クラブのエージェント……だが、彼が挑むのは超自然現象が絡んだ事件であるらしい。カーナッキやジョン・サイレンスといったオカルト探偵もののアンソロジーをきっかけに書かれたようだ。

キム・ニューマンの作品だけに、固有名詞には要注意。何を紛れ込ませてるか分かったもんじゃない。なお、この本での英国は、別に吸血鬼に支配されているわけではなさそう。

[] 1 / ??

今回はいつになく本数が多いらしい(最終的な本数は未確定)。そんなわけで原稿読み開始。


名前:  非公開コメント   

  • TB-URL  http://bookstack.jp/adiary.cgi/01373/tb/