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2005/12/12(月) ミステリマガジン

日常

新刊評

毎度のことながら遅れてしまってすみません>編集部

ISBN:448819902XISBN:4488213022ISBN:4488213030ISBN:4150017786ISBN:4150411018

今回担当したのはこの4作。

  • 『よい子はみんな天国へ』ジェシー・ハンター
  • 『七月の暗殺者』ゴードン・スティーヴンス
  • 『007/ハイタイム・トゥ・キル』レイモンド・ベンスン
  • 『レイジング・アトランティス』トマス・グレニーアス

『よい子はみんな~』は、クリスマス・ストーリーとしてもおすすめの、ユーモアと危うさが同居するサスペンス。

IRAと英国政府のチェスゲームを描いた『七月の暗殺者』は、「駒」の内面もきっちり描かれていて、強く激しくおすすめ。

『007~』はお約束の踏襲が素敵。

 扱いに困ってしまったのが『レイジング~』。南極の氷の下に超古代文明の遺跡がありましたよ、という『エイリアンvsプレデター』からエイリアンとプレデターを取り除いたような話だ。南極で超古代文明の遺跡を見つけましたよ、という話ならば、大風呂敷の達人クライヴ・カッスラーによる『アトランティスを発見せよ』という偉大な先達があるわけで、あまり何のヒネリもない話を書くのはどうかと思う。

ISBN:4812419174ISBN:410217026XISBN:4102170278

 南極といえば、超古代文明の遺跡やナチの残党が出てくるのはお約束である。したがってそういうものが出てきても、喜びはするけどあまり驚いたりはしない。

 今までにいちばん驚いたのは、南極を舞台にした冒険小説に北朝鮮特殊部隊が出てきたときだ。よくぞこんな遠くまで。思わず目頭を熱くしてしまった。


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