▼ 陰謀小説
【陰謀小説】
「南米に逃れたナチの残党が空飛ぶ円盤を作っている」
「アメリカ空軍の基地にエイリアンの死体が隠されている」
「世界経済を陰で支配しているのはフリーメーソン」
……そんな怪しげな話を耳にしたことはないだろうか。
ここでは、そんな怪しい陰謀を描いた小説を集めてみた。
(ついでに、Amazonにて「これは奴らの陰謀だ! 素敵な陰謀小説の世界」なんてリストを作ってみた)
とりあえず、陰謀を企でた主体がどういう性質の集団なのか、で分類してみた。ちなみに「実はそんな陰謀はありませんでした」のようなオチの作品も混じっているが、ここでは区別しないで取り上げることにする。
「アメリカ空軍の基地にエイリアンの死体が隠されている」
「世界経済を陰で支配しているのはフリーメーソン」
……そんな怪しげな話を耳にしたことはないだろうか。
ここでは、そんな怪しい陰謀を描いた小説を集めてみた。
(ついでに、Amazonにて「これは奴らの陰謀だ! 素敵な陰謀小説の世界」なんてリストを作ってみた)
とりあえず、陰謀を企でた主体がどういう性質の集団なのか、で分類してみた。ちなみに「実はそんな陰謀はありませんでした」のようなオチの作品も混じっているが、ここでは区別しないで取り上げることにする。
■政府内部とその周辺(※外国政府は含まない)
体制そのもの、あるいは体制に承認された秘密機関
- 『大いなる陰謀』ノア・ホーリー/角川文庫
- 『地下室の箱』ジャック・ケッチャム/扶桑社ミステリー
- 『堕ちたきらめき』T・J・マグレガー/創元推理文庫
- “Majic Man”マックス・アラン・コリンズ/(未訳)
- 『キリング・タイム』ケイレブ・カー/早川書房
- 『異界への扉』F・ポール・ウィルスン/扶桑社ミステリー
- 『異星人情報局』ジャック・ヴァレ/創元SF文庫
- 『アルベマス』フィリップ・K・ディック/創元SF文庫
- 『インターコムの陰謀』エリック・アンブラー/ハヤカワ・ミステリ
- 『ピップスキーク!』ブライアン・M・ウィプラッド/ランダムハウス講談社文庫
体制内で暴走する一機関
- 『ウォッチャーズ』ディーン・クーンツ/扶桑社ミステリー
- 『アメリカン・タブロイド』ジェイムズ・エルロイ/文春文庫
- 『ファイアスターター』スティーヴン・キング/新潮文庫
- 『飢餓大陸』ジョン・ランド/徳間文庫
体制をコントロールする陰の集団(集団自体は体制外部)
- 『影の十二使徒』ジョーゼフ・J・アンドリュー/福武文庫
- 『閉じられた環』ロバート・ゴダード/講談社文庫
- 『マンハッタン狩猟クラブ』ジョン・ソール/文春文庫
■政府外部
企業
- 『ミルクから逃げろ!』マーティン・ミラー/青山出版社
- 『999』フレデリック・ベグベデ/角川書店
- 『暴露』R・J・ピネイロ/二見文庫
- 『ジェニファー・ガバメント』Max Barry/竹書房文庫
- 『ザ・ニンジャ』エリック・ヴァン・ラストベーダー/講談社
- 『マサカド・レッスン』W・ケネディ/講談社ノベルス
- 『禁断のクローン人間』J・M・トリュオン/新潮文庫
- 『紙の迷宮』テイヴィッド・リス/ハヤカワ・ミステリ文庫
- 『ソフト』ルパート・トムスン/角川書店
外国政府
- 『ジャッカー』黒岩研/光文社
- 『病の世紀』牧野修/徳間書店
- 『草原の蒼き狼』ロス・ラマンナ/二見文庫
- 『世界が日本になる日―日本の陰謀』ダニエル・コール/二見書房
イデオロギーに基づく集団
- 『アトランティスを発見せよ』クライブ・カッスラー/新潮文庫
- 『ゴースト・フライト』ウィリアム・カッツ/創元ノヴェルス
- 『ブラジルから来た少年』アイラ・レヴィン/ハヤカワ文庫NV
- 『極点飛行』笹本稜平/光文社
- 『パンドラの呪い』ジャック・ダブラル/ヴィレッジブックス
- 『寂しい夜の出来事』ミッキー・スピレイン/ハヤカワ・ポケットミステリ
- 『ジョン・ランプリエールの辞書』ローレンス・ノーフォーク/東京創元社
- 『殺人喜劇のモダン・シティ』芦辺拓/講談社文庫
- 『コカイン・ナイト』J・G・バラード/新潮社
- 『狼の帝国』ジャン・クリストフ・グランジェ/創元推理文庫
- 『サマー・アポカリプス』笠井潔/創元推理文庫
信仰に基づく集団
- 『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』宇月原晴明/新潮社
- 『黒い仏』殊能将之/講談社ノベルス
- 『破滅の使徒』トマス・モンテルオーニ/扶桑社ミステリー
- 『アーカム計画』ロバート・ブロック/創元推理文庫
- 『フリッカー、あるいは映画の魔』T・ローザック/文春文庫
- 『ファイト・クラブ』チャック・パラニューク/ハヤカワ文庫NV
- 『フーコーの振り子』ウンベルト・エーコ/文春文庫
- 『無名恐怖』ラムジー・キャンベル/BOOK PLUS
その他の私情に基づく集団
- 『死影』マイケル・マーシャル/ヴィレッジブックス
- 『グッド・パンジイ』アンドリュー・ヴァクス/ハヤカワ・ミステリ文庫
- 『マタレーズ暗殺集団』ロバート・ラドラム/角川文庫
- 『ケイヴマン』ジョージ・D・グリーン/ハヤカワ文庫NV
- 『孤島の鬼』江戸川乱歩/創元推理文庫
- 『夏の滴』桐生祐狩/角川書店
- 『クリムゾン・リバー』ジャン=クリストフ・グランジェ/創元推理文庫
- 『ミネルヴァのふくろうは日暮れて飛び立つ』ジョナサン・ラブ/文春文庫
- 『ビッグ4』アガサ・クリスティー/ハヤカワ・ミステリ文庫
- 『北京原人の日』鯨統一郎/徳間書店
人類以外
- 『黒衣伝説』朝松健/早川書房
- 『Cheap Tribe』戸梶圭太/文藝春秋
- 『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン/創元SF文庫
- 『マン・プラス』フレデリック・ポール/ハヤカワSF文庫
■このリストの由来
『推理小説論叢』 という、慶応大学推理小説同好会50周年の記念冊子に書いた原稿がもとになっている。もともとは「各自の切り口で、全50巻のミステリ全集を作る」というコンセプトだったので、このリストも50冊限りだった。もとの原稿はこちら→陰謀小説の選択基準
■履歴
- 2004/01/05 分類軸を導入。全63作品。
- 2004/05 2作はずして『マンハッタン狩猟クラブ』『ジェニファー・ガバメント』に差し替える。全63作品。
- 2004/10/19 『インターコムの陰謀』『Q&A』『世界が日本になる日―日本の陰謀』を追加。
- 2005/02/28 『十三番目の陪審員』を追加。
- 2005/06/06 『死影』を追加。
- 2005/11/13 『ピップスキーク!』『極点飛行』『パンドラの呪い』を追加。
- 2005/12/22 『狼の帝国』を追加。
記事リスト
- アインシュタイン・セオリー (2008-12-17)
- 残虐行為記録保管所 (2008-01-10)
- TB-URL http://bookstack.jp/adiary.cgi/01451/tb/
▼ 2004/01/05(月)
【日常】
■今日から仕事始め。
「ティム・バーナーズ・リーがナイト叙勲」というニュースが http://w3c.org/ のトップページを飾っているのを同僚が見つける。ちなみにこの同僚の人はW3C勧告を無視しまくったHTMLを見ると気分を害するくちで、しかも仕事の都合でそういうHTMLを山ほど目にすることがあるので、席の近い私はしばしば怯えている。
W3Cにもティム・バーナーズ・リーにも含むところはまったくないのだが、イギリスの叙勲というと、どうしても「ありもしない『帝国』の名で与えられる勲章など、ばかばかしい」という、J・G・バラードが叙勲を辞退して述べた言葉のかっこよさを連想してしまう。まあ、社会通念上は祝うべきものではあるのだが。
このページをご覧になる方はティム・バーナーズ・リーとかW3Cなんてものに馴染みが薄い方面の方が多いかと思うので少しだけ補足。
- W3C
- World Wide Web Consortium。Webに関するさまざまな技術の標準化を進めている団体。
- ティム・バーナーズ・リー
- 今日のWebの基盤を作った人。Webページのアドレスの表記の仕方や、ページを記述する方法、Webページのデータをネットワークを介してやり取りするための仕組みを考案した。
陰謀小説リストなどいじってみる。
- TB-URL http://bookstack.jp/adiary.cgi/01120/tb/