目が覚めたらチバ・シティ。本来は東京駅で乗り換えるはずが……久々に寝過ごしてしまった。
ファミリーレストランで時間を潰し、始発電車に乗って帰った。空はTVの空きチャンネルの色どころか、まだ真っ暗だった。
始発を待ちながら読んでいたのはスティーヴン・マーティン・コーエン『マンハッタン市街戦』。中東のテロリストがニューヨークで破壊活動を行う物語が、まだ絵空事だった時代の小説だ。