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暗黒館の殺人

ミステリ
ASIN:4061823884ASIN:4061823892綾辻行人 / 講談社ノベルス

擬ゴシックロマン、といったところか。

もともと館シリーズといえば
  • ミステリとしての「びっくり」
  • 異形の館、その奇異な仕掛け、奇妙な住人といった小道具が醸し出す雰囲気
で、前者が主、後者が従だったのだけれど、本書ではこれが逆転しているように感じた。

 たとえば、館の住人。従来の作品であれば、彼らの生い立ちなども「びっくり」のための駒として設定されていたのだけれど、本書ではそれが希薄で、雰囲気醸成それ自体が目的と化している。
 で、あとは「謎への奉仕」という役割から解き放たれた駒たちが、どれだけ独自の存在感を出せるか、なのだけれど……

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2004/10/19(火)

日常

休みも終わってまた出勤。

ちと面倒。

新刊の『マンハッタンの中心でアホと叫ぶ―カウボーイ探偵うたう大捜査線』ISBN:479749475って、原題は"Bloat from the Past"なのですね。……邦題がヤケクソ気味だ。

最近の翻訳作品の邦題でうまいな、と感じたのは『リリーからの最後の電話』ISBN:4789723542 。 謎解きそのものはたいしたことはないけれど、この邦題のおかげもあってなかなかいい雰囲気の作品に思える。なぜ? ……というのは読んでみてのお楽しみ。


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