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2004年1月の日記

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2004/01/06(火)

日常

クリスティー

かぜぎみ。

クリスティー解説がらみで『ビッグ4』も読み返す。彼女の作品の中ではとても評価の低い一冊だが、たいへん気に入った。傑作であるとはまったく思わないのだが、なんとも愛すべきおはなしである。なにしろ、この本の敵役は「世界征服を企む悪の秘密結社」。ポアロが懸命になって彼らの陰謀と戦う冒険活劇なのだ。とんでもないひみつ兵器もでてきて、それはもう大変。グダグダなラストを読みつつ、弱った身体が癒されるような気分を味わった。

私にはどうしようもない愚作を気に入ってしまう悪い癖があるが、『ビッグ4』はそれを発動させてしまう一冊だった。

陰謀小説

陰謀小説
「南米に逃れたナチの残党が空飛ぶ円盤を作っている」
「アメリカ空軍の基地にエイリアンの死体が隠されている」
「世界経済を陰で支配しているのはフリーメーソン」
……そんな怪しげな話を耳にしたことはないだろうか。

 ここでは、そんな怪しい陰謀を描いた小説を集めてみた。

(ついでに、Amazonにて「これは奴らの陰謀だ! 素敵な陰謀小説の世界」なんてリストを作ってみた)

 とりあえず、陰謀を企でた主体がどういう性質の集団なのか、で分類してみた。ちなみに「実はそんな陰謀はありませんでした」のようなオチの作品も混じっているが、ここでは区別しないで取り上げることにする。

政府内部とその周辺(※外国政府は含まない)

体制そのもの、あるいは体制に承認された秘密機関

体制内で暴走する一機関


体制をコントロールする陰の集団(集団自体は体制外部)


政府外部

企業

外国政府

イデオロギーに基づく集団

信仰に基づく集団

その他の私情に基づく集団

人類以外

このリストの由来

推理小説論叢』 という、慶応大学推理小説同好会50周年の記念冊子に書いた原稿がもとになっている。もともとは「各自の切り口で、全50巻のミステリ全集を作る」というコンセプトだったので、このリストも50冊限りだった。

もとの原稿はこちら→陰謀小説の選択基準

履歴

記事リスト

2004/01/05(月)

日常

今日から仕事始め。

「ティム・バーナーズ・リーがナイト叙勲」というニュースが http://w3c.org/ のトップページを飾っているのを同僚が見つける。ちなみにこの同僚の人はW3C勧告を無視しまくったHTMLを見ると気分を害するくちで、しかも仕事の都合でそういうHTMLを山ほど目にすることがあるので、席の近い私はしばしば怯えている。

W3Cにもティム・バーナーズ・リーにも含むところはまったくないのだが、イギリスの叙勲というと、どうしても「ありもしない『帝国』の名で与えられる勲章など、ばかばかしい」という、J・G・バラードが叙勲を辞退して述べた言葉のかっこよさを連想してしまう。まあ、社会通念上は祝うべきものではあるのだが。

このページをご覧になる方はティム・バーナーズ・リーとかW3Cなんてものに馴染みが薄い方面の方が多いかと思うので少しだけ補足。

W3C
World Wide Web Consortium。Webに関するさまざまな技術の標準化を進めている団体。
ティム・バーナーズ・リー
今日のWebの基盤を作った人。Webページのアドレスの表記の仕方や、ページを記述する方法、Webページのデータをネットワークを介してやり取りするための仕組みを考案した。


陰謀小説リストなどいじってみる。

2004/01/04(日)

日常

とか言ってたら本当に本の山が崩れてきた。

泣きながら片付ける。

2004/01/03(土)

日常

本の山

本に埋もれて遭難
http://slashdot.jp/articles/04/01/02/2024253.shtml?topic=102
雑誌ら満杯の自室で「遭難」、2日後に救助 NY
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200312310021.html

ここまで極端ではないけど、私にとっても他人事ではない。今の住居に引っ越したときは、会社が運送屋を手配してくれた(勤務先の同グループに物流会社があるので)のだが、必要な段ボールの数量などを申告したところ、総務のひとから「数が多すぎるけど何か書き間違えてないか」と確認されてしまった。

上記の記事はニューヨークでのできごとだが、私が住んでるのは日本。部屋を見渡すと、とても地震国に住む人間の物の置き方とは思えない。

というわけで http://www.j-c-c.co.jp/ の世話になることを決意。必要な本がすぐに取り出せないというデメリットはあるが、そもそもすぐに取り出せない状態にある本は今でも多い。