メッセージ欄
2004年5月の日記
▼ 2004/05/11(火)
■ところでWinnyに何か深い思い入れがあるわけではなく
京都府警の【挑発的記述につき自粛】や、レコード会社の見苦しさが妙に記憶に残ってしまったのである。
その後Winny紹介ページの開設者も家宅捜索を受けたらしいが、http://www.jbook.co.jp/product.asp?product=2335636 の版元は大丈夫だろうか。
そういえばこの版元と同じグループのソフトバンクBBが来春新卒3000人を採用、なんてニュースを目にした。現在の従業員は1800人だとか。そんなアンバランスな人数構成を見ると、自分が就職活動をしていたころ(うわあもう9年前か)の、あの不穏な企業の記憶がよみがえる。
あの企業も、従業員と採用予定人数の比率は似たようなものだった。ソフトバンクBBに比べれば、従業員数も採用人数も桁がひとつ小さかったけど。世間知らずの学生ですら不安を覚えるバランスの悪さのせいか、就職活動の対象としての関心は皆無であったにもかかわらず、社名だけは覚えてしまった。
翌年。ニュースでその企業が倒産したことを知って「やっぱり……」と思ったものだった。
ちなみにその社名は「日本ビデオ販売」。
▼ 2004/05/10(月)
■音楽産業とか
http://www.asahi.com/tech/asahinews/OSK200405100029.html を読んで、匿名性の高いネットワークは、「挑発的態度」だけで逮捕されてしまうような抑圧的な社会においてこそ有用かもしれない……と思った。
ところで関連記事を読んでいると……
容疑者は開発したWinnyを02年5月上旬からホームページで無料配布。
日本音楽著作権協会(本部・東京)によると、Winnyの登場でレコード会社などはかなりの痛手を被っていたとみられるという。レコード会社の総生産額は毎年減り続け、98年に比べて03年は約3分の2の4千億円に落ち込んでいる。
ってことは、1998年から2001年にかけての減少はWinnyとは関係ない。2002年以降にしても、http://www.riaj.or.jp/issue/record/2004/200402.pdf のp.5に載ってるきれいな没落ぶりは、素人の目には「ここ数年の傾向がそのまま続いてるだけ」に見えてしまうのだが。